医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2022.11.29マイクロスコープとルーペ

当院ではまだまだほとんどの歯科医がご存知ない20年以上前の開院以来、マイクロスコープ、ルーペを使用しています。
歯科医だけでなく、歯科衛生士も。
通常の診療は×4.5のルーペを使用、それ以上の精密な診療、例えば根管治療、歯周外科治療、補綴治療などの場合は、
×10〜20のマイクロスコープを使用しています。

患者さんだけでなく歯科医自身の勘違いが多いのですが、マイクロスコープ、ルーペは単位に大きく見えるだけであ
り、それ自身が治療行うわけではありません。

余談ですが、これはCTも同じ。
他院においてCT撮影したけれど、骨が無いことが確認できたのでインプラント治療できませんなどと言われた患者さんの相談が一定数あります。
CT撮影し、骨がいないなら様々な手法を駆使し骨移植などを行いインプラント治療を実現しようという話にならない。

裸眼と比較して×5.0〜拡大されるということは、自分自身の治療のアラが白日の下にさらされる訳であり、当然、治療の精度を上げなければ意味はないです。

従いましてマイクロスコープ、ルーペを使用しているから精度の高い治療が行われているなど、何の保証にもなら無いです。
全ての治療の結果をきちんと説明してもらうべきですね。

治療において大事なことは診療機器なのではなく、診断と治療計画の立案です。
診療機器など治療成功のための手段の一つだけでしかないです。

残念なことに診療機器が客寄せのための道具になってしまっています。

いつも言ってますが、最高の食材と調理器具を用いても調理技術がなければ美味しいものはできません。

でも、プロの世界に弘法筆を選ばずは通じないことも事実ですが。

IMG_6097.jpg
IMG_6096.jpg