2022.10.27一般の方によるSNSにおけるアライナー矯正についての発信について

最近、アライナー矯正の術前写真と術後シュミレーション、感激され、途中経過をSNSで発信されている方がおられますが、私を含め時間をかけてきっちりした治療を心がけている者から見て全く治療できていない、パッと見た目は綺麗になっているものの、咬合学的に全く治療できていないケースを多々見かけます。
また、他院で行われたそのようなケースの相談もあります。
中途半端な治療は時間の経過とともに問題が起きてくる可能性が高いです。
安易なアライナー矯正が行われ問題が多く発生している現状は大変遺憾に思っていますが、患者さんがその事実をご理解されていないので、前述のようなSNS等での発信があるのだと思います。
ご注意願下さい。

また、アライナー矯正は患者さんご自身の管理が非常に重要であり、プロトコル通りの治療、メインテナンスにご協力いただけない場合、当然長期間の良好な結果は望めないです。
ご注意下さい。

これはアライナー矯正に限ったことではありません。
複雑な治療になればなるほど、特に包括診療と言われるような口腔全体を歯科の様々な分野、歯周病治療、根管治療、インプラント治療、矯正治療、咬合治療、補綴治療、審美治療などを高度に融合させるような治療は、その歯科医院の治療ポテンシャルが高度に問われます。