医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2022.10.19治療にあたって大事なこと

患者さんの状況は様々です。
治療以前の背景、生活、考え方、期間、費用、etc、、、様々です。
医学的根拠を無視するなら、その方にとっては別に何が正解というものはありません。
しかしながら大事なことはあります。
それは、
・まず、ご自身の問題なのですから、関心を持ち、真剣に考えていただきたいです
 患者さんの中にはあれは嫌だ、これは嫌だ、でもああしたい、こうしたいと言われる方がおられますが、それらは往々 
 にしては通らない場合が多いです
 特に保険診療はルール、処置方法、使用機材、材料が厳格に決められていますが、世界的スタンダードとは大きな乖離  
 があります
・現状をよくり理解して頂くこと
  ご自分の状況を確実に理解せずに治療はあり得ないです
  
・治療に際し、何をどうされたいのか、例えば治療期間、治療にあたっての優先事項、コストなどはっきりと要望を説明
 できること、また、決断できること
  誰がどう診ても歯周病、虫歯が進行している場合などは残念ながら抜歯しかできません。
  でも、ギリギリのラインなら保存できる場合もありますが、これは歯科医の力量による差が非常に大きいです。
  先日もどうしても抜歯したくないと歯科医院を転々とされている方おられましたが、どうする事もできないです。
  時間が経過すると状況がさらに悪化し、仮に治療する場合は余計に複雑化しますが、この事をご理解いただけない。      
  現状と治療方法の説明を行なっても、ではどう進めるのかいつまで経っても決断できない方がおられます。
  特に放置状態、状況の悪い方、今までその場しのぎ的治療を繰り返してきた方ほど。
  今までも他院においてこのような経過を繰り返しているから今に至るということをご理解していただきたいです。
  理解、決断できる方は非常に治療がスムースに進行します。
  患者さん自身が真剣に考えておられない、結論が出ないままに治療を進めることは不可能であり、我々医療関係者は 
  取り組めません
・治療の根拠が医学的に妥当であること・ネット、専門知識のない人々などの情報に振り回されないこと
  色々調べることは大変良いことですが、真理に到達できず振り回されている方がおられます。
  また、専門家でもない素人の意見を間に受ける方もおられます。
・治療にあたっては指導事項を確実に遵守して頂くこと
  指導事項を遵守しない、禁止事項を行うなど、なぜが逆のことばかり行い、自分の首を絞めるのか理解に苦しむ方が
  たまにおられます。

言い出すとキリがないですが、本当の治療を行いたいならば、少なくともこの5つはクリアする必要あります。

前述のように保険診療は国が決めたルールの中でしか行えません。
いくらもっと良い治療補法があってもです。
別に保険診療を否定しませんが、歯科の場合、グローバルスタンダードとは大きく違うシステムです。
また、治療費用の総額が国によって決められていますので、「利益」を出そうとするなら「手抜き」が横行します。
当院では保険診療のルール内で可能な限りきっちり行なっていますが限界はあります。
CTとかマイクロとか色々設備自慢の歯科医院は多いですが、特定の条件下でしか保険診療には適応できません。
当院では基本的に保険診療ではマイクロスコープは使用しません。
キレイ事を並べるつもりは全くないです。
もし、保険診療でマイクロを使用しているという歯科医院があったとしても、本当に使用しているか、使用して高度な診療を行っているかどうか患者さんには闇です。
少なくとも現行保険診療の診療報酬で高価なマイクロスコープ、マイクロスコープ専用のディスポーザブル機器は償却できないです。
CTで診断、マイクロスコープ使用してのパーフォレーションリペアにMTAセメント?現在、保険診療では不可能です。
助けられる歯も抜歯となります。
また、じっくりと診療時間を取らない流れ作業、タコ焼診療で行えるようなものではないです。

インプラント治療が一部保険診療で行える場合もありますが、その条件は一般的なものではなく、よくご理解されない状態で来院される方もおられます。
臼歯部への硬質レジンクラウン(銀歯ではなく、白い歯)も適応条件が決められていますが、その要件をご理解いただいていない状況での来院もあります。

保険外診療は、歯科医の裁量権が拡大しますが、これも歯科医学の原理原則下でしか行えません。
また、歯科医の力量の差が非常に大きいです。

精度の低い状態では、何もインプラント治療を行なったからとか、セラミックで治療したから安心とは言えないのが現実
です。
要はそれらを取り巻く科学的根拠があるのか、精度はどうなのかです。

率直に言って患者さんの治療要求もバラバラ、歯科医院の実力もピンキリです。
ご自身の問題なのですから、真剣に考え、判断され、取り組んでいただきたいです。

当院では医療機関として世界基準としての十分なパフォーマンスを持っていると自負しています。
そのパフォーマンスを十分出しきれるよう十分ご理解いただき、患者さんご自身に一番ピッタリな歯科医院で治療をお受け下さい。