医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2022.09.07歯を残すことが全てではないという事

当院ではインプラント治療を年間通して相当数行っていますが、何でもかんでも片っ端から抜歯してインプラント治療行っているわけではないです。
保存可能なものは様々な手法、根管治療、矯正治療、歯周外科治療などを用いて保存する事に努めます。
少なくとも数年単位で保存可能ならば。

逆に言うなら様々な引き出しを持たない歯科医は抜歯するしかないわけです。
しかしながら様々な手法を持たない、そのような歯科医が安易にインプラント治療行うことがいい事かは疑問です。
インプラント治療は口腔機能を回復するいち手段でしかないですから。

しかしながら説明しても患者さん自身、抜歯に対して同意されない場合もあります。
この場合、当院では応急処置のみ行い、治療は終了とさせていただいています。
なぜなら、患者の意向がどうであれ、無理して保存しても治療自体の責任は歯科医にあるため、責任持てないような治療は行えないと言う事です。

先日も数ヶ月前に他院で治療した部位がいつまで経っても痛みが続くとのことで来院された方がおられましたが、
診察してみると本来抜歯対象の歯牙が前後の歯牙と固定されているものの、全体にグラグラし、見かけ保存できているかのように見えているだけの状態でした。
また、他の部分も様々な問題を抱えていました。
毎月、その医院で定期検診受診していたとのことでしたが、、、、、、
色々話を聞くと、抜歯したくないと希望したら、こうなったと、、、、、、

抜歯すると、他の部位も含め入れ歯かインプラント治療となることが推測されましたが、入れ歯は装着したくない、インプラントはコスト的に無理とどうすることもできないです。
この後に及んでもまだ抜歯したくないと言われていたので、それ以上のことは当院では対応不可能とお伝えしました。

患者さん自身、色々な考えがあると思いますし、それはそれでいいのですが、自身の考えに「固執」してしまうと結局自分で自分の首を絞める事になり、事態のさらなる複雑化を招きます。
その固執した考えも、根拠がない場合がほとんどですが。

また、当院では詳しく説明は行いますが、「説得」するようなことは一切行いません。
治療費用を安くしたり、しつこく医療ローンを勧めるような事もないです。
そこまでして行うべきものではないですし、無理して行っても後々ロクなことにならないので。