2022.07.18骨のない部分に対して垂直的骨造成を伴うインプラント治療
他院において骨がいないからインプラントできないと言われたケース。
また、CTから下顎管(神経)までの距離が7~8mm程度しかなく、通常の長さのインプラント体10.0~11.0mm
はおろかショートインプラント6.0~8.0mmも厳しい状態が推察されたため、GBRにより骨造成行い、通常の長さに近いインプラント体、今回はASTRA EV 4.4mm × 9mmを2本埋入を計画した。
術前(6┓抜歯後)のアナログシュミレーション、CT
移植に使用するチタンメンブレン、移植材、リグロス、コラーゲンメンブレン
術後
インプラント体がテントの柱のようになりチタンメンブレンによるスペース確保、その下に骨が移植されている。
インプラント体は実際には左側で3mm、右側で1mm骨の上に露出している。
右側のインプラントは抜歯部位の治癒状態、骨の状態が今一つのため、少し傾斜させて埋入している。
また傾斜させることにより、距離を稼いでいる。
インプラント体と骨の結合、移植骨の安定まで6ヶ月かかる。
この患者さんは全顎治療=包括診療を希望されているため、同時進行で矯正治療も行なっている。
当院ではこのような複雑なインプラント治療を多く行なっています。
他院で治療できないと言われた方、諦めないでご相談ください。