医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2022.07.06マイクロスコープによる根管治療

以前紹介したケースとはまた別の患者さんなのだが、この方も他院で根管治療行ったものの違和感が取れないと来院。
術前
レントゲン的にはまあまあ上手く根管充填されているように見えるが、、、、
クラウン自体の適合状態は悪い。
歯石の沈着も認める。
清水_八重子_ライトボックス(2)_口腔内_20220523_170858.jpg
噛み合わせの調整など行ったが全く症状改善しないため、当院での根管治療を希望された。
レントゲン上で明らかな問題は確認できなかったが、クラウン除去し根管治療開始してみると、これまた密でない根管充填材とビタペックスが出てきた。
近心2根間に交通があり、その部分の拡大、洗浄が十分できていなかったようだ。
1回目の根管治療開始から1週間後の2回目来院時には違和感は全く消失していたため、根管充填行った。
清水_八重子_ライトボックス(2)_口腔内_20220603_162526.jpg
キッチリした根管充填が確認できる。
ただし、レントゲン的に根の先まで充填材が入っていることが根管治療の成功ではない。
理解していない歯科医も多いが。
この後、セラミッククラウンで補綴予定。
この患者さんも数カ月おきのメインテナンス行かれていたそうだが、他にも色々気になる所があったのだが、ぜんいでは問題ない、様子見ましょうの繰り返しだったそうだ。
何のための定期検診、メインテナンスなのか?
毎回、スケーリング行っていたらしいが、術前レントゲンで説明した通り、明らかに歯石の沈着もあるし。
なお、この症例は根管の確認にマイクロスコープを短時間使用したが、後はルーペしか使用していない。
ナントカの一つ覚えでマイクロスコープ使用しないと高度な治療行えないと考えるのは単なる幻想でしかない。