医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2022.07.12アライナー矯正について

最近、アライナー矯正(マウスピース矯正)が大流行り。
当院でもインビザラインシステムを10年以上前から導入、光学スキャナー iTeroも導入、最近はシロナデンタルシステムズのSure Smileシステムも導入した。
既に多くのお問合せ、実際の治療開始しています。

しかし、このマウスピース矯正には大きな落とし穴がある。
歯型をシリコンなり、光学スキャンするなりし、それらデーターをアライナー矯正作製会社に送付すれば、向こうで勝手に治療計画作製し、その計画を承認すれば計画に沿ったアライナーを作成してくれ、あとは患者さんの口腔内にセットするだけ・・・・・・・と考えている歯科医が非常に多く、トラブルが激増している。

基本的にアライナー矯正は通常のワイヤー&ブラケット矯正行えない歯科医が手を出してはいけない。

最近ではウヤムヤだが、インビザラインでも日本導入当初は上記基準をクリアできない歯科医には販売してこなかった。
いや、この条件をウヤムヤにして数売る方向にシストしたがために自分の首を絞めている。
私は10年以上前からインビザライン導入しているということは、、、、、、ワイヤー&ブラケット矯正の実績があったことに他ならない。

また、矯正専門医でも咬合をよく理解していない方が多数おられ、とりあえず見た目は改善したが、全く噛めない、、、、と相談に来られる方も一定数おられる。

ましてや矯正治療だけでなく、インプラント治療、根管治療、補綴治療、歯周病治療、審美治療、、、、、複雑なケースにスキルもないのに簡単に手を出すべきではない。

繰り返すが、基本的にアライナー矯正は通常のワイヤー&ブラケット矯正行えない歯科医が手を出してはいけない。
アライナー矯正はそのメカニズム故、独特のトラブルに陥ることもあり、そのリカバリーにはやはり通常のワイヤー&ブラケットで行う必要がある。

アライナー矯正単独で最後まで治療完結できるケースは全体の40%程度であると私は考えます。
治療の何処かのステージでワイヤー&ブラケット矯正行うことにより、より精度の高い治療が実現できます。

また、これは非常に重要なことだが、アライナー矯正を用い精度の高いことを望むなら、患者さんの性格的がルーズな方には全く不向きであることも忘れてはいけない。
アライナー矯正は治療成功のためのプロトコルがあるのだが、それを厳格に守る必要がある。
性格的にルーズ云々は別に矯正治療に限ったことではないし、一般医療でも同じ。

名前は出さないが、最近流行りの簡単、安価を謳う矯正治療とも言えないようなアライナー矯正には要注意。
かなり問題になっている。
最も患者さんに深い考えがなく、安易に考えているならそれもアリだが。

*当院ではアライナー治療行うにあたりワイヤー&ブラケット矯正必要な場合でも治療費用はオールインクルーシブで 
 あり、一部の例外を除いて追加費用は発生しません。
 ご安心ください。
 TAD、カリエールディスタライザー、その他追加費用が発生する場合はあります。
詳しくはお尋ねください。