2021.09.14光学スキャナーiTeroによる即時シュミレーション

光学スキャナーiTeroは、簡易的ではあるものの治療の成果を即時視覚化する機能があります。

左が術前画像、右が術後シミュレーション。
上下左右３６０°から見ることができます。
術後シミュレーションには様々な問題点があり、正式に矯正治療行う場合はもっと厳格に修正行う必要あるが、患者さんに簡易的なイメージはつかんでいただけると思います。

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誤解が多いですが、インビザラインはコンベンショナルなワイヤー＆ブラケット矯正に取って代わる「簡単な矯正治療」では絶対ありません。
当院ではインビザライン単独で最後まで治療終了可能なケースは約６０％であり、治療のどこかのタイミングでコンベンショナルなワイヤー＆ブラケット矯正を行う場合があります。
インビザラインでは全く対応できないケースもあります。

即ち、コンベンショナルなワイヤー＆ブラケット矯正を行えない歯科医がインビザラインを手掛けるのは間違いです。
この辺り、患者さんもメーカーも周知徹底されていないことは問題です。

インビザラインは日本導入当初、コンベンショナルなワイヤー＆ブラケット矯正を用いた全顎矯正を相当数手掛けた経験がない歯科医には販売しなかったのですが、今は誰でも参入でき、問題も発生してきています。

また、成人矯正に多い、矯正治療とその他のインプラント、歯周病治療、根管治療、審美治療、、、、、、様々な　分野を高度に、高い精度で総合的に行う包括診療は相当高度な知識とスキルが必要とされ、歯科医なら誰でも治療可能というわけではなく、歯科医の１０％にも満たないのではないでしょう。

安易に考えている歯科医と患者さんでは決して成果は出ないです。
あまりにもキレイ事が多すぎます。

当院近くに大きな大学があり、地方でインビザライン矯正を始めたものの上手く行かないとの相談が毎年一定数確実に存在しますが、やはり歯科医もしくは患者さん、もしくは両方が安易に考えているとしか思えないケースがほとんどです。
この場合、他院で行われている矯正治療を当院にて引き継ぐことは可能ですが、費用は通常通り発生します。

安易な治療開始は、安易な治療脱落につながります。
治療終了後も保定ならびにメインテナンスは必須です。
保定とメインテナンスを確実に行わないと必ず歯列は後戻りします。

インビザラインに類似した安価で手軽なマウスピース矯正もありますが、中には非常に怪しい、結果が出ないものもありますのでご注意を。

矯正治療は審美目的も大事ですが、咬合（かみ合わせ）を確実に構築できてナンボのものです。
他院の矯正専門医、安易なインビザライン矯正で上手く行かなかったケースのリカバリー症例を本ブログでもご紹介していますが、残念ながら矯正いや多くの歯科医が咬合について理解の乏しい事が現実です。

この辺りを十分ご理解いただいた上で、治療相談お受けします。（完全予約制）