2021.07.09歯科医院過剰と言うけれど

歯科医院過剰と言われて久しい。
しかしながら実情はお寒いし怖いですよ。
キレイ事も多すぎる。
一度開業医向けの経営セミナー広告をググってみてください。
それはそれは恐ろしいことが書かれています。

今まで年間インプラント１０本であったのがセミナー受講で１２０本、アライナー矯正０ケースが６０とか、ホワイトニング２００ケース、メインテナンス率９０％以上、、、、、、、、

常識的に考えておかしいですよね？
まあ、ここでは書きませんが色々からくりがあるのですよ。

歯科医院のレベルが低いから実績も低いという単純な構図なのに、単に客寄せスキルだけを向上させて実績を上げる。

昨今無能な歯科コンサルの言いなり、経営セミナーにドップリと、とにかく業績至上で医療の本質部分の研鑽をせず、患者さん目線などというまやかしに終止する歯科医院が結構ある。
　
別に業績上げることは否定しないです、いや非常に大事。
設備投資、より良い機材の導入、勉強、人材の確保、、、、最新のものに絶えずアップデードするのも全てお金が相当額
かかりますから。

このようなセミナーは聞くに堪えないが、私も一度受講したことがある。
怖いもの見たさで。
それはどのように患者さんを集めるのか云々の話を聞きたかったのではなく、そのようなセミナーを受講している歯科医はどういう奴らなのかを見てみたかっただけ。
無論、この手のセミナーは学術的、技術的な話は一切出ない。
間違っている。

水準以上のスキルを有する歯科医しか受講していなかったのかもしれないが、、、、、質疑応答聞く限りそれはないな、絶対ないない。
怖いでしょ？

後からしつこく連絡あり、いい加減ウザくなったので、「では、御社のセミナー受講して実績上げている歯科医院に自分なり、家族、友人を責任持って紹介できるのですか？」との質問を投げかけたら、絶句、、、、、それ以降一切連絡なし
、、、、まあ、そんなものである。

なお、当院には他歯科医院のスタッフ、そのご家族、友人、知人も治療に来られています。
別に根掘り葉掘り聞かないけれど、、、、、、まあ、色々あるよね。

自分の勤務している歯科医院を信用できないということは、そこの歯科医が聞いたら残念なことだと思いますが、背に腹は代えられないということか。

患者さんも自分の事なのだから、歯科医院からの調子いいことばかりの話を鵜呑みにするのではなく、もっとよく考えるべき。

歯科医だけではなく、最近は歯科コーディネーターというのもあるが、基本的には何の資格もないので、歯科医療の本質的部分を理解できているとは思えない。
即ち、患者さんの状態、治療要求は千差万別なのにマニュアルに沿った話ばかりで、突っ込んだテクニカルな話はできない。
そして高額な治療へと誘導する。
当院では歯科医もしくは歯科衛生士しか患者さんには正確なお話は行わないです。
最終的、確定的な話は治療計画書を元にして歯科医しか行わないです。

今、歯科医院過剰らしくいい意味での競争が起きることは有益だが、当院に転医されてくる患者さんからお話を聞くにつれ、前医では小手先の、素人である患者さんをうまく丸め込む方法を研究しているようにしか思えないのは残念ですよ。

そのしっぺ返しは必ず患者さんに行きます。

私は全ての患者さんが高度な治療を要求しているとは思わないし、そのような治療をよく理解もしていない方に高額な治療を支払い方法を考えてあげるだとか、デンタルローンまで組ませて行うようなことでもないです。

患者さんの治療要求から、複雑な治療を行うべきでないと判断すれば、お断り、ご自身の治療要求に合致する歯科医院受診されることを薦める、治療自体をお断りすることもあります。

歯科医院を取り巻く状況をよく調べられ、ご自身の治療要求に合った歯科医医院受診されることを強くお薦めします。