2021.04.08こんな予防処置、定期検診、メインテナンスに意味はない
今、歯科医院は「予防型」にシフトしているそうだ。
確かに予防処置、メインテナンスは重要だが、その趣旨からかけ離れたことが行われていることが多いのが実情。
なぜか?
定期的に来院してもらい、クリーニングを行うとの理由で来院してもらうことは、歯科衛生士任せで(中には歯科助手、法的にはアウト)流れ作業的に行うことは歯科医院側からすればコストが掛からず、また、毎月一定数の売上が見込め、さらに毎月のレセプトを増加させることができるから。
きちんとしたことを行っているのならいいのだが、予防処置、定期検診、メインテナンスを行っていてもドンドン状況が悪化するとの理由で当院に相談に来られる患者さんを診てみると、経験上だいたいそうはなっていない。
実際に口腔状況を診察してみると、、、、、
予防処置、定期検診などと言う前に、深い場所に歯石の取り残し、歯周病の進行、未処置の虫歯、不良な根管治療、、、
もっと行うべきことが多々あるのでは?、なぜ問題が放置されているのか疑問に思えるケースが非常に多い。
単によく分かっていない患者さんに言葉巧みに色々言って来院させているのでは?、悪化してから高額な治療を薦める?としか思えない。
理由もないのに毎月歯石取り?歯周病予防?でも取り残しの縁下歯石、壊死セメント、、、、、
こののうな事態に陥る理由は2つ。
歯科医院側の問題
単なる患者数稼ぎ、口腔環境状況が正確に把握できていない、できていても包括診療行う知識も術をも持たない等々
、、、、
患者さん側の問題
自身の口腔に関する意識が低く、とりあえず通院していれば安心、問題あるのは分かっているが痛くなってから
等々、、、、
私は、一旦問題点を全て解決もしくは、そのまま経過観察するのなら、リスクを十分理解してもらった上で、何らかの対症療法でも対策を行わない状況での予防処置、定期検診、メインテナンスには全く意味を持たないと考えます。
予防処置、定期検診、メインテナンスは本来、いったんキチッと状態にし、その状態が長期間持続するよう、また、仮に問題発生しても早期に介入して綻びが広がらないようにするためのものであり、患者さん自身の理解、関心が低いのに、無理して行うようなものでもないです。