医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2021.03.13精密根管治療

現在、日本におけるマイクロスコープの普及率は10%程度だが、世界的にはものすごい普及率なんだそうだ。
普及率といっても単に台数÷医院数であり、当院のように複数台のマイクロスコープを保有する場合はカウントされていない。
歯科用CT(CBCT)も。
しかし、それら機器を使いこなして精度の高い治療を行っているかは別問題であり、単なる客寄せパンダでしかない場合も多い。
CT撮影したが、骨がないのでインプラント治療できないと言われ、相談に来られるケースもちょくちょくある。

いくらマイクロスコープを用いようと、それだけで精度の高い根管治療ができるわけではない。
大きな誤解が患者さん、そして歯科医にもあることは残念。
マイクロスコープ以外にも様々な周辺機器が必要。
ごく一部を紹介。
主に拡大、形成パートに使用。

エアスケーラーと各種エンドチップ
ていねいに歯牙を削合する時に使用
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スプラソンと各種エンドチップ(本体は別、マイクロスコープと併用)
根管内をさらに細かく削合する時に使用
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根管内用エキスカ(マイクロスコープと併用)
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Ni-Tiファイル(現在のメインシステム=プロテーパーゴールド、その他)
Ni-Tiといえども金属疲労あるので、数回で使い捨てである
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そしてマイクロスコープ本体
根管の状況によってはCBCTを用いることもある
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この他にも様々な診療機器があり、紹介しきれないが、肝心な事はやはり知識、技術、経験。
これら機器を使用しても精度の高い治療が可能である保証はない。
あくまでも必要条件でしかない。

*当院ではマイクロスコープを用いた精密根管治療は、自費診療、もしくは補綴物が自費診療の場合のみとさせていただ 
 きます。
 これは治療時間がかかること、診療機材も使い捨てのものが多く、現行保険診療では到底ペイしないからです。
 ご了承ください。
 
 保険診療の場合ルーペ使用となりますが、極端に予後が変わる訳ではなく、十分治療の質は担保していますのでご安
 心ください。