2020.07.16本当の歯科治療を行うなら、それなりの覚悟は必要だということ

当院では単に１本の歯牙を診るのではなく、歯科の様々な分野を総動員して口腔機能全体の機能、審美回復を目指しています。
私は自身の知識的、技術的限界で治療をお断りした事、治療内容をお茶を濁したりしたことはかつてないです。

全てにおいて細心の配慮をしていますが、治療期間、コストはそれなりに必要です。
また、歯周外科治療など痛みを伴う治療が必要な場合も多いです。
一時的に不自由な状況になる場合もあります。
良好な予後達成のため、一時的な我慢も必要です。
医学的、歯科医学的、保険制度的に無理というラインは存在します。
例えば骨折してギブスを数ヶ月装着必要、病気治療のため一定期間の入院必要と診断されても、明日から旅行に行きたいなどと平気で言うのと同じです。
それだけご自身の現状に対する理解、歯科治療に対する理解が乏しいということであり、そのような状況で高度な治療は到底無理です。

残念ながら、状況が悪いにも関わらず放置状態である患者さんほど、このあたりのご理解が乏しい傾向があります。
治療に関してもああしたい、こうしたいと言いつつも、あれは嫌、これは嫌、その挙げ句に治療がウヤムヤになるケースがごく僅かではあります。
お互いの時間の無駄にならないためにも安易に考えず、十分情報収集行い、ご理解のうえで受診願います。