医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2020.06.04インビザラインによる矯正治療について

矯正治療は単に見た目を改善するものではありません。
咬合機能を改善し、それに伴い審美的要因を改善するものです。

しかしながらマウスピース矯正の安易な使用、矯正専門医も咬合についての深い見識がなく、当然、矯正もうまく行かない、治療終了したものの顎関節症が発症する、歯がグラグラするとの理由で当院に治療相談が少なからずあります。

矯正のみならず、さらに高度な矯正とインプラント、補綴治療、その他複合的な治療=包括診療は歯科医なら誰でも行えるものではありません。
100軒歯科医院があっても数件あるかないかが現実。

私は得意とするところですが。

マウスピース矯正も、昨今治療精度が格段に向上してきました。
当院では全顎矯正のうち最初から最後までインビザラインで治療行うものは全体の約6割です。
治療のステージのどこか、前半か、後半かはケースバイケースですが、通常のブラケット+ワイヤーも併用する場合もあります。

全てのケースをインビザラインのみで解決できるような状況ではありません。

患者さんどころか歯科医の誤もが多いですが、インビザラインは簡単にできる矯正ではありません。
昨今、格安の矯正システムも登場していますが、その内容はお粗末なことが多く注意が必要です。

また、これが一番重要ですが、患者さん自身で着脱可能なため、患者さんご自身がプロトコル、指導事項を遵守し、きっちり自己管理してゆかないと治療の成功は望めないです。
残念ながら当院でも、治療に協力的でない、予約にルーズ、指導事項を全く遵守しないとなどの理由で、2ケース治療中止になりました。
全体からすると僅か1%以下ですが。
このような場合、当院では一切責任は持ちかねます。

したがってインビザライン治療治療行うなら、『ルーズな性格』は障害になることを予めご理解願います。
安易な考えでスタートしても途中でウヤムヤ、余計に状況の悪化、最初から行わないほうがマシなので、そのような方は諦めて下さい。
別にインビザラインに限らず、歯科治療全般、特に包括診療などはそうですが。

性格がルーズ、見通しが甘い、自身の事なのに真剣さに欠ける、よく考えない ⇒ 問題の放置 ⇒ 状況の悪化 ⇒ どうにもならなくて通院したものの続かず ⇒ リカバリ望むなら期間、コストが必要 ⇒ またウヤムヤ・・・・・で同じことの繰り返し・・・・・はありがちなパターンであり、そのあたり、お互い時間の無駄なので、当院では厳格に意思確認をさせていただいています。

最近、問い合わせ、治療相談が多いものの、安直に考えている方が何人かおられたもので。