2020.02.25メインテナンスがメインテナンスになっていないということ・歯周外科治療
他院で延々メインテナンスを受けられていたらしいが、歯肉の炎症が取れず出血、排膿が続き来院。
当院で歯根面を探ってみるとガタガタで、プロービング値も非常に深い。
ルートプレーニングなどの初期治療を行っても改善しないため、歯周外科処置に移行。
歯肉を開けたところ。
歯根面はガタガタ、歯根面は壊死セメント質、歯石が残存。
滑沢化行い、経過観察すると、1ヶ月程度できれいに治った。
患者さんは「今まで1〜3ヶ月間隔でメインテナンス行っていたのはいったいなんだったんでしょうね?」と言われるのだが、私やスタッフも「なんだったんでしょうね?」としか答えられない。
要はメインテナンスと称してスケーリング、ルートプレーニング行っていたものの歯根を傷つける事しか行えず、かえって状況を悪くしてしまったというだけの話なのだが。
歯科衛生士の行うメインテナンスも注意が必要だが、最終的にチェックしていない歯科医の責任は大きい。
このようなケースは非常に多い。