医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2019.12.25根管外に薬を押し出すと・・・・・・

中室_佳代子_ライトボックス(1)_Intraoral_20191126_152543.jpg
他院において半年前に根管治療を終えたものの、痛みがずっと続くとの事で来院。
レントゲン写真を撮影すると、歯根先端の外に薬が押し出されている。
そもそもこの歯は虫歯で抜髄になったらしいが、根管治療行ってもずっと痛みが引かなかったそうで、歯根の外に薬を押し出して治療したとの事。
しかし余計に事態が悪くなった。
そこで当院で根管治療開始、2回めアポイントでほぼ症状消失。しばらく経過診て問題ないなら根管治療終了予定。
このような状況で症状消退しないなら、他の方法、例えば外科的根管治療なども考慮に入れる必要ある。
大林_人範_ライトボックス(1)_Intraoral_20191102_164859.jpg
別の方のケース。
同じく他院に置いて1年以上根管治療行っているとの事だが、痛み止まらない。
根尖に大量の薬剤を逸出させてしまっている。
本ケースは歯根破折起こしており(前医では何の説明もなし)、保存不可能と判断した。
前医ではそのような判断がなかったのか、元々分かっていないのか、その後の対応ができないのか分からないが。

これら2人の方に共通して言えることはの1つめは、
科学的根拠のない根管治療が延々行なわれていること。
通常、数回の根管治療で症状改善しないなら、別の方法を考慮すべきなのだが、根本的に病状を分かっていない、治療のオプションがないからズルズルと時間だけ経過する。
ただし、根管治療はしばらく症状続くこともあり、徐々に症状消退しながら成否には少なくとも3〜6ヶ月必要の場合もある。
無駄な処置とも言えない処置を延々しても何の結果も出ず、このような治療を行う医院だと当然防湿に対する考え方も何もないと思うので、保存は不可能。
2つめは、この歯以外に様々な問題あるにも関わらず、何の指摘もされていないとのこと。
見落としているのか、対応が複雑になるので見てみ見ぬ振りしているのか、、、、、、、残念ながらよくあることである。

このお二人には当てはまらないが、問題意識、認識がない、治療の意欲もない患者さんも一定数いるので、何とも言えないが。