2019.12.02良い治療とは？

以前にも書いたが、補足的意味で再度。
ハッキリと書くが、歯科医もピンきりだが、患者さんもピンきり。
当院で治療されている患者さんは、「そんな事もできるのですか？」、「今まで聞いたこともない治療です！」、「今まで予約時間に行っても平気で３０分〜１時間待ち、でも治療は１５分でていねいな治療などできるのか疑問をもってました」、「今までは治療をしても次から次へと問題が出てきた」、、、様々な驚きがあるようだ。
単に今まで通院されていた歯科医院が保険診療中心、保険外診療といっても実質差がないようなものであったに過ぎないなら、それも致し方ない。
ただ、当院での治療は私の独善的なものではなく、世界基準、標準治療を精度高く行っているという認識でしかないので、要は患者さんが当院で行っている治療をきちんと理解し、受け入れられるか否かの問題。

根管治療、歯周病治療、咬合治療、インプラント治療、補綴治療、矯正治療、審美治療、、、、、、、様々な分野を高度に融合させ、１本の歯だけではなく口腔全体を診ないととても包括診療はおぼつかない。
したがって、治療期間も、コストも、外科処置も、中には辛い治療を行う必要がある場合も多いが、必ず良好な状態に復帰させる自信はあるので、ある程度は腹をくくっていただきたい。

中には、そのような治療が受け入れられず、「あれは嫌、これは嫌、ああしろ、こうしろ」と自身の根拠ない、単に自分の今までの経験則、先入観のみで色々言う人がおられる。
無論、患者さんの希望は考慮すべきだが、あまりにもピント外れの要求では「いい治療」は不可能。
例えて言うなら、重い病気で入院する必要があるにもかかわらず、手術は嫌だの明日退院したいだの何だの、好き勝手言われてもできないことはできないし、自分の意志を通したいなら私は一切責任は持てないというか治療自体お断りしたい。

患者さんの治療要求には大きな差があり、安く、早くの治療を求める、あまりにも歯科治療の科学的根拠から外れるような、自分の言うように治療してくれる歯科医をお探しなら他院受診された方がいい。
真面目に通院されている方優先なので、正直、そのような方に関わっているヒマはない。

私は根拠のない、結果も出ない治療を患者の言いなりになって行うつもりは毛頭ない。
そのような事を仮に行っても結局問題再発するし、そのツケはは患者さん自信に降りかかり、当院自体が面倒なことに巻き込まれるのは嫌なので。
いつまでたっても治らず、どんどん悪化必至であるが、それ以上私は関知できない。
結局、状況が悪化し、どうにもならなくなってまた当院に舞い戻ってくる人が一定数おられる。

最近特に他医院におけるやっつけ仕事のやり直しがものすごく増加している。

歯科治療、いや、何でもそうだが、商品、サービスは人によって求めるものが違い、正解はない。
したがって、一律なものを提供することも不可能。
最大公約数的なものとしての保険診療があるのかもしれないが、現実は様々な面で厳しい。

自分にとってベストと思われる選択をされたらいい。