医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2019.08.03予防歯科通院していてもこんなもの?

術前写真
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予防歯科が得意と称する他院に延々通院されていたのだが、行くたびに何らかの治療が行われ不審に思われ、主張されたのだが、これ以上どうにもならないと言われ、違うこれまた予防歯科を得意と称する歯科医院に通院するも状況は変わらず当院に来院。

他院で処置すればするほど問題が大きくなるという、このような患者さんの相談が当院では年々増加している。
歯科医院は溢れているのに、それに比例しているということは、それだけ歯科医自身が患者さんの口腔環境を悪くしているということ?

精査するまでもなく見ただけでも適合性の悪い補綴物、多数の虫歯。
精査後さらに様々な問題、歯周病の進行、歯根破折、保存不可能な歯牙、咬合異常、、、、、、発覚。

結局、当院で矯正、歯周病治療、咬合治療、インプラント治療、、、、、包括診療となった。

前医では、いったい今まで何を行っていたのやら。

複雑な問題に手を出せず、メインテナンス、予防歯科というと患者受けが良いからという理由で行っている歯科医院が確実に存在する。
「予防歯科」を全面に打ち出すと受けが良いとそそのかす歯科コンサルも多い、というか奴らが編み出した手法であるが、何が問題なのかすら分かっていない歯科医は多い。

残念ながら現実はこんなもの。

「予防歯科」を標榜していると、患者には受けがいいのかもしれないが、そもそも歯科に「予防歯科」という科目はない。

本来、予防歯科、メインテナンスは一定以上の意識レベルの患者さんに、いったん口腔環境を正常な状態に回復させるための様々な処置を行い、その状態が悪化しないように、また、仮に問題発生しても早期に対応するためのもの。
したがって関心度が低い患者さんに行っても何の意味もない。

歯科医も、そして患者さん自身も分かっていない場合が多々ある。

意識レベル低い人にも「予防のため毎月掃除、消毒に来て下さい。」と言う歯科医院も多いらしく、実際、意味もあまり理解せずに通院している例も多いが、ハッキリ言ってそんなものに何の意味もない。

この患者さんのようにズルズル状況が悪くなるだけであり、毎月来院させるのは患者数増加のための単に歯科医院の都合だけでしかなく、けっきょく患者さんが振り回されているだけ。

マトモな治療もできずに、いったん口腔環境をリセットせずに予防を語る資格はないし、自院で行った複雑な治療、包括診療の例を数多く上げてもいないのに、予防歯科を語る歯科医院には注意が必要。