2019.02.07歯根破折

左上６部、保険治療による根管治療、補綴を約１５年前に行った。
その後メインテナンス等一切来院なかったが、突然腫れにより来院。

自分の行った根管治療自体に問題出ることはあまり考えにくいので、補綴物を除去してみると、案の定、近心根にクラック（黒っぽい線）。

前回の治療当時も今も、保険診療にマイクロスコープは原則的に使用しない。
MB2にもきれいに根管充填されていが、丁寧に除去、日を改め、症状が完全に消失した事を確認、MTAによる根管充填をマイクロスコープ下で行った（保険適応外）。

ファイバーコア、プロビジョナルを装着し、現在６ヶ月経過しているが、問題ないので、あと数ヶ月経過観察し、最終補綴物へ移行。
１５年前のカルテを見てみると、当時より強度のブラキシズムを確認していたため、就寝時のナイトガード使用と、定期的なメインテナンスを勧めたが、何も行わず、このような結果となった。
簡単に考えていると、どんどん状況は悪化する。
今回、長期的な予後には疑問もあるが、マイクロスコープ下でMTAによる破折リペアができない歯科医だと、即抜歯となったかもしれない。