医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.11.01週刊誌を妄信して治療方針を無視する患者

メディアに医療関係の記事は溢れているが、正直ピンきり。
取材側に基礎医学的知識が欠如しており、取材ソースの言葉を鵜呑みにし、間違った、もしくはあくまでも一般論をさも通変的なものとして垂れ流し、誤解を生んでいる場合も多いし、そもそもの取材ソース自体、怪しげなものである場合もある。
医学会側からメディア記事を安易に盲信しないよう、様々なコメントが出されているが、メディア利用の力の差からか、中々理解得られていないのが現状。
リテラシーが低いと、怪しげな治療に振り回され、何の結果も出ない。
コストも膨大なものとなる。
ひとつハッキリ言えることは、現在、歯科に限らず医療には世界標準、標準治療といえるものが存在し、それを逸脱するような、「ある先生が独自に開発し、そこでしか受けられないというような画期的な治療方法。」というものはない。
そんなにいいものなら、学会で発表され、評価され、迅速に普及する。
ただし、日本には良くも悪くも保険診療があり、それは世界基準とは言えない部分はある。
先進国アメリカでは、高度な医療云々という話も、大前提として、水準以上のマトモな治療を受けられる人は人口の半分もないような状況はあまり語られない。

医療機関側は、この手の話に凝固まっていて聞く耳持たずという患者に疲弊している。
友人、知人の歯科医、医師達と話しても、結局の所、本音としては、このような患者とは一定以上の関わり合いを持ちたくないと皆言う。
少なくとも好意的ではない。
今どき、大手新聞、出版社でもバイアスかかりまくりの中、メディア=正しい、正義、と思っているのはバカ以外の何者でもないが、そのメディアも経済原理で売れてナンボであり、特にWebなどやりたい放題なのだが、そんな仕組みを全く知らない、知ろうとしない人は、垂れ流しの情報を鵜呑みにせざる得ない。
結局、相手にされず、どんどん状況が悪化し、結局しっぺ返しをくらうのは患者さん自身である。

以下、日経メディカル記事を転載。
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/anursing/ishihara/201810/558393.html