医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.11.14根管治療を数ヶ月〜1年続けているとは?

根管治療を数ヶ月、中には1年続けていても治らないという相談をちょくちょく受ける。
明らかにおかしい。
歯内療法の基準、私の基準として、きちんとした診断のもと精度の高い根管治療を(これは大前提)概ね2〜3回行い、1ヶ月以内に症状が改善されないなら、それは診断を修正するか、別のアプローチからの治療を考えるべきである。
途中評価ないまま、根管治療を漫然と行っても全く無意味。
通常の根管拡大、洗浄で効果ない場合、このブログでも紹介しているようにアプローチできていない別の根管の存在、マイクロスコープでも視認できない部位での歯根破折(マイクロクラックも含めて)、歯周病とのコンビネーション、時には咬合も考えるべきである。
いずれにせよ、外科的歯内療法(歯根端切除、意図的抜歯と口腔外根切・再植などに移行するなり、最悪、抜歯も選択肢となろう。)が治療オプションとなる場合もある。
しかしながら、外科的歯内療法を確実に行える歯科医院はそれほど多くない。

繰り返すが、ダラダラ根管治療を行っても、しかも精度の低い事を行っても良くはならず、悪化するのみ。
この手の歯科医院によくありがちな、隔壁も作らず、ラバーダムかけず、仮封も確実に行っていないと逆に感染させている可能性もあるし、さらに、次回予約があまりにも先に飛んでしまう、例えば1ヶ月先などでも、マトモな治療は困難。

ただし、様々な事情はあろうが、単に患者自身がいい加減で治療途中で中断、痛みが出て再治療の繰り返しという患者サイドの問題は論外ではある。
経験上言わしてもらうなら、歯内療法専門医などの肩書をひけらかしているのも要注意である。