医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.09.10エムドゲイン

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エムドゲインは、歯周組織再生のための補助因子である。
歯周外科処置において、上皮組織より骨組織農法が再生が早いため、
何らかの策を講じないと、先に上皮組織が入り込んで骨の再生は望めない。
そこで、メンブレン、足場としての人工骨、さらには成長因子を用いる場合がある。
無論、一番いいのは患者さん自身の骨なのだが、口腔内から採取可能な量は限られる。
病院口腔外科などでは整形外科と協力し、腰なのどの骨を採取することもある。

エムドゲインを私は多用しない。
なぜなら、余計にコストがかかって患者さんの負担になるし、基本的歯周外科処置術式を正確に行えば、エムドゲインを使用しなくとも同等に骨再生できるので。
したがって、確実な効果が望めるなら、費用に対して以上の効果が望めるなら使用する。
今回は様々な条件から判断して、使用することとした。
エムドゲイン以外にもアプローチの仕方は全く違うのだが、リグロスというものもある。

繰り返すが、大事なことは一つ。
基本的な歯周外科処置が確実に行われていないなら、いかなる薬剤を使用してもムダである。
ちょっちょっと薬剤塗りたくったら、歯周病が治るというものでは決してない。
歯周外科処置ができない歯科医が扱うべき薬剤でもないが、歯周外科治療自体確実に、しかも日々一定数行っている歯科医院はごく僅かである。