医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.08.06親知らずの抜歯

複雑な埋伏歯智歯の抜歯を行う事も多い。
他歯科医院からの紹介状持参で来院されることもある。
開業医は埋伏智歯抜歯が苦手な人も多く、すぐ病院口腔外科に紹介しがちだ。
まあ、時間もかかるし、コスト的に全くペイしないし、リスクもあるので避けたいのはよく分かる。
今回、この患者さんは当医院において全顎矯正治療を行うことになったので、処置前に上下左右智歯の抜歯を行うことになった。
4本とも埋伏歯である。
歯列遠心移動のため、矯正前提の智歯抜歯ケースは多い。
術前(PAからの切り取り写真なので不鮮明のようだが、原本は鮮明。)
下顎管に近接しているのが分かる。
歯冠はほとんど全部歯槽骨に覆われている。
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術中
歯冠部分が除去できた時点。
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術後
残った歯根部分も完全に抜歯できた。
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日頃から歯周外科治療、インプラント治療を多く行っており、それらに用いる治療器具、たとえばピエゾなどを使用して、できるだけ侵襲度の低い方法を熟知しているため、極端な腫れ、疼痛は出ない。
本ケースも、ピエゾで歯牙をバラバラにして抜歯しており、必要以上に歯槽骨を削合していない。
処置時間概ね30分。

全顎的治療希望での智歯抜歯はほぼ全てのケースを自院で行うが、下顎管を完全に歯根がまたいでいる、抜歯時に歯根が下顎管を引っ掛けそうなケース、患者さんが重篤な全身疾患をお持ちの場合、予約時間的な問題、その他の理由から総合的に判断して病院口腔外科をご紹介させていただく場合もある。