医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.07.18自由診療の費用

自由診療の費用はマチマチである。
差は、歯科医の自由診療に対する考え、レベルの差からくる。
患者さんの「層」、治療に何を求めているのか、高度な治療要求があるのか、とりあえず的なものでいいのかに負うところも大きい。
都市圏というだけで高くなる場合も多い。
価格が高い方がいいと考える患者も少なからずおり、理解が低いと、内容が全く伴わないボッタクリの鴨になる。
必要もないのに健康診断と称してCT撮影薦めたり、内容がよく分からないデンタルエステなるものもある。
患者さんは単に口腔内にセットされ、見た目がきれいに再現れているなら、それで大満足、歯周組織の環境改善、マージンフィット、咬合の設定、、、、、様々な要因がどこまで煮詰められているか知る由もない。
当然、精度を追求し、凝りに凝った治療はコストがかかる。
逆に、この歯科医院乱立状態下で、安売り合戦の歯科医院も多い。
安いといっても、価格構造には必ずカラクリがあるということを理解しなければならない。
インプラント治療を例に取れば、
インプラント本体(フィクスチャー)+アバットメント+上部構造などのコスト、歯科技工士さんの作製料、オペ、印象、その他の歯科医院のコスト、人件費、、、、、、それなりにかかる。
全く議論にならないが、歯科技工士もピンきりで、当然腕のいい歯科技工士のチャージは高い。
コスト削減第一と考える歯科医院は、コストを徹底的に叩いて単価の低い新米の歯科技工士に依頼する場合も多いだろうし、精度の低いCAD/CAMに丸投げの場合もあるだろう。
CAD/CAMなんぞ、最新の治療と言って、よく分かっていない患者をいくらでもごまかせるので。
CAD/CAMもピンきり。
某ラボなど、CAD/CAMの切削工具の交換をケチるものだから、補綴物の精度が非常に低い。
だから、保険導入されたCAD/CAMレジンクラウンを装着されて喜んでる場合ではないかも。
保険外のジルコニアなど言うに及ばない。
実際、保険、保険外を問わず他医院で治療受け早期に問題出たケースで相談に来られる事が、毎月毎月必ず一定数ある。
私は、最初から最後までCAD/CAMまかせの補綴物作製は行っていない。
そもそも私が望む精度、審美はまだまだ出せず、腕のいい歯科技工士がハンドメイドで修正する必要がある。

当医院でのインプラント治療経費のみ全部足しても、それより安い治療費用で処置している医院もあるが、内容は疑問だらけだ。
どこの物とも分からないインプラントメーカーに精度の悪い上部構造、治療プロセスは手抜きだらけ、、、、そりゃ安くできると思う。
なんで、敢えてそんなメーカーのインプラント使うのかという症例に遭遇することも多い。
この辺りは、当医院Webにインプラントメーカーの日本、世界におけるシェアを参考にしていただきたい。
もっとも、シェアがあるからいいとは限らず、日本ではメジャーでも世界ではマイナーという場合もある。
某メーカーなど、ものすごい値引きをしているから。
別にそのような医院とは患者さんの層が違うので、対抗しようとも思わないし、競合しているとも思わないので関係ないが。
高けりゃいいというものではないが、あまりにも安価なものは要注意である。

要は、患者さん自身がどう考え、何を選択するのかという事だし、それは全く自由なのだけれど、私個人的に率直に言うなら、無理して安い中途半端な自費診療受けるなら、ある程度妥協し、保険診療をうまく組み合わせてコストを下げるなり、内容が伴った適正価格の自費診療受けられるまで費用を貯めた方がいいと思う。
治療終了後のメインテナンスも行う必要もあるし、そのコストも発生する。