2018.06.25マイクロスコープによるファイル破折片除去

約半年前、A歯科で痛みがあり感染根管治療開始、３ヶ月通院するが症状改善するどころか悪化→B歯科に転医、そこでも治療３ヶ月、しかし症状改善せず、逆にファイル破折というプレゼント→ということで、遠方より当医院来院。
術前写真。

矢印が破折ファイル。
前２歯科医院では２根管しか拡大されていない。
そりゃいつまでたっても症状改善せんよな。
マイクロスコープ下で破折ファイル片除去、また、少しズレた位置に第３根管発見したので、拡大開始。
同部から大量に出血、排膿。
抗生剤投与後、２〜３日で完全に症状消失。
念のため、もう一度根管洗浄、当医院初診後２週間目に根管充填。
今後補綴に移行。
根管充填後の写真。C-shapeのバリエーション、複雑な根管形態。

正直、保健診療でこのような治療は全くペイしない。
でも、破折ファイル片がポンと出てきた時は結構快感なのである。
結局この方は、この際、症状はなくとも問題点を全部治療したいとのことで、全顎治療となったのだが。
問題点は指摘したが、別に治療を勧めたわけではない、念のため。