医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.06.16インプラント治療におけるサージカルステント

インプラント埋入時に正確な位置と方向性の確認のため、サージカルステントをほぼ必ず使用している。
状況によっては、CTから抽出したデーターを元にシュミレーション行い、CAD/CAMにより作製するサージカルステントも使用するが、多数歯欠損〜完全無歯顎、フラップレスオペ以外には現実的に出番は少ない。
CTで綿密な計画を立てても、いざオペとなると事前のシュミレーションをとは大違いで、あたふた、パニック、サージカルステントの過信による事故もちょくちょく聞く。
いかなる方法で正確に製作されたサージカルステントも、下手をすると数mm単位のズレがある場合もあることは、文献等で多く報告されているので、過度な信用は禁物である。
でも、困ったことに、サージカルステントを完全に信用しきっていて、上記のようにパニクってインプラントメーカに泣きの電話、オペ中止ならまだしも、押し切ってトラブルになるという歯科医も結構いるのですよ。
昨今、サージカルステントの使用は必須と考えている歯科医も多く、同意できる部分も少なくないが、単に治療費を釣り上げる手法になっている場合も多いことは非常に残念だ。

以前、大手メーカーのCAD/CAMセンターに見学に行ったことがあるが、そこで作製さていたサージステントはインプラント1〜3本がほとんどであり、その事をメーカーの方に質問したなら苦笑されていた。
ちょっと脱線するけれど、歯科医院のレベルなど、ネットや口コミよりも、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、歯科関係業者、ただしそれなりに知識、スキルのある人の聞くのが一番ですよ。
他の歯科医院のスタッフや歯科関係者が当医院に来院されると、「何で?」、と思うし、何か探りを入れにきてるのかと穿った見方をすることがあるけれど、自分のスタッフに信用されていないその歯科医も何だかなあと思う。

では、なぜ、サージカルステントなのかと言えば、安全というキーワードに患者さんはお金を出すから。
ステントのみにびっくりするようなチャージもある。
無論、当医院でも費用が発生するが、当医院の場合、現実的に作製費用の実費のみ頂いている。
必要でもないケースに、過剰に危険を演出し、安全を高額で押し売りすることは間違っている。

安全が大事なので、ファミリーカーにロールバー、フルハーネス、フルフェィスヘルメットにレーシングスーツ、シューズでスーパに買い物行くような人ならともかく。