医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.04.05歯科コーディネーターとは?

最近、歯科医以外のスタッフ、歯科衛生士とか、歯科助手が歯科治療に関して患者さんにコンサルテーション行う医院も多いらしい。
歯科独特の制度であるし、歯科医自体の怪しげな専門医制度と共通したものがある。
一般医科において、治療の細々した諸注意をパラメディカルスタッフから受けることはあっても、病状、治療方針についての突っ込んだ事を医師以外が行うことは無いと思う。
よく分からない、胡散臭い組織の認定制度もあるし、よくDMも来る。
全く興味ないが、お笑いのネタとしては結構興味深いし、一度怖いもの見たさで行ってみようかと思うこともある。
当医院で仕事をしてもらっている、また、過去に就職面接を行った人たちにもその経験がある人がいた。
内容を聞いていると、非常に危険なことであると感じた。
単に欠損部分にインプラントとか、見た目云々でセラミックとか、、、、、、総合的な治療計画とは程遠い。
そのコーデイネーターが作製したと思しき治療経計画に不信感を覚えた患者さんから相談を受けることもちょくちょくあるが、保存可能な歯牙が抜歯になってインプラントが提案されていたり、逆に保存不可能な歯牙がそのまま放置されていたり、患者さんの主訴以外にも多々問題あるにも関わらずその部分への提案が何も無かったり、見た目重視で機能回復が計画されていなかったり、とてもとても長期的予後が望めないそれら治療計画は中々興味深いものがある。
突っ込んだ質問をされ、返答に窮する場合もあるらしいが、想定問答集なるマニュアルも存在するらしく、そこまですると悪徳商法みたいである。

計画通りに物事が進行しない事も多いので、様々なシナリオを想定する必要があるが、この辺り、未熟な歯科医は右往左往する場合も多い。
様々な歯科業者の営業担当に、非常にレベルの低い問い合わせもあるというが、彼らは、もちろん研修を積んでいて特定分野の知識は豊富だが、素人であることに変わらず、プロが素人にアドバイス、それもオペ中などに求めるのはどうなのか!?
誰でも彼でも見境なしに、単に高額治療を勧める場である場合も多いらしい。
歯科に限らず、女性にコンサルテーション行われると断りにくいということを逆手に取っているとも考えられる。
怖い話だが、治療計画自体、歯科医がノータッチの場合もあるらしい。
歯科医はスタッフが立てた治療計画を淡々と実行してゆくだけということか?
そもそも治療計画、治療費用は、綿密な検査、診査を行った上での正確な診断の元、患者さんの意向を取り入れた上で
治療計画、費用見積もりが行われるべきであり、本来、非常に高度な知識、経験が必要である。
日曜大工で犬小屋作るわけではないのだから。

したがって、当医院では全て私が行っているし、そもそも高度な治療を行うべきではない患者さんも存在する。
当医院の衛生士、歯科助手なら、その辺の歯科医より知識、経験も遥かに豊富ではあるので、簡単な事前の説明をすることは当然あるし、スタッフ間と密なコミニュケーション、情報の共有化は非常に大事である。

患者ファーストと言いつつ、歯科が摩訶不思議な方向にドンドン進んでいることは危惧すべき事である。
治療の本質とは違う部分をアピールしている歯科医院がドンドン増えている。

これは一部の歯科コンサル業者が他業種のノウハウを取り入れて行っているのだが、歯科医はもとより、患者自身の意識レベルが低いことがそもそもの原因であり、そこに学術、知識、技術、経験は全く存在しない。
そのような歯科医院はコンサルのフォーマット通りの医院運営なので、Web site 一つとっても共通した部分があるので、見るものが見ればすぐ分かるのだが、、、、、。
少なくとも当医院の様に見る人に読解力を要求するような「不親切」なSiteではないことは確かである。
どんな患者でも一人でも多く欲しいと思う歯科医の思惑と、リテラシーの低い患者さんがある意味マッチし、お互い、いいように振り回されているだけであり、私と私の患者さんには何の関係もない話なので、勝手にやっていれば良い。

まあ、私も、スタッフも他医院の歯科コーデイネーターが作製した治療計画と全く違う提案、治療実施した患者さんから、最初から当医院に来院したら良かったと言われることは救いである。