医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.03.19根管治療治る、治らない。

根管治療において100%の成功というものはない。
単純な歯根形態の抜髄処置した場合の予後は良いが(90%以上)、歯根形態が複雑、過去に中途半端な根管治療が行われている、
しかもレントゲン写真的に大きな陰影を認めるもの、サイナストラクトが存在するもの、クラック、歯根破折を伴うものは予後が極端に悪くなる。
無理して保存せず、抜歯した方いい場合も多い。
矯正治療、外科的治療を併用する事により保存可能な場合もあるが、ケース・バイ・ケースであり、どの程度の予後を期待するか、期間、コスト的な問題から総合的に判定すべき。
治療オプションがないから、すぐ抜歯を勧めるのは間違っている。

それと、当医院では少ないものの、現実に多い、ルーズな事を繰り返し、治療中断、放置、歯科医院を転々とするケース。
緊密なシールができていないと、上部からの感染が早期に起き、そのような状態で何ヶ月も経過していると、予後は非常に悪いのだが、その辺りの見通しが非常に甘い患者がいる事も事実。
色々調べられて来院されるケースも多いが、ご希望に添えないケースもある事を予めご理解頂きたいし、治療全般に言えることだが、やはりルーズ人は高度な、精度の高い治療自体無理ということ。
そのような人たちに向けての適当な手抜き治療を当医院では行っていない。

また、当医院においての複雑な根管治療の多くは、保険診療では行っていないこともご理解願いたい。