医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2018.02.22ミニインプラント圧下症例続き

前回紹介したミニインプラントの症例の続き。
術前。
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そもそも、左下67部、顎関節の痛みで来院。
6部の不良な根管治療、近心傾斜した7部の虫歯。

ここに至る経緯を患者さんからの情報を元に推理。
何らかの原因(親知らずが押した?)で┏7が近心傾斜し、┏6に食い込むような状況で萠出ストップ→ブラッシング困難となり両方に虫歯→中途半端な治療で取りあえずは終了→┏7が低い位置で萠出ストップしているため、対合歯┗7が出てきて咬合干渉し、顎関節症を引き起こす。

前医では、全部かぶせる処置しかどうすることもできないと言われ続けていたらしい。

そこで、治療方針としては、ここに至る経緯の逆を行えば良いことになる。
すなわち、┗7の圧下、ただし、通常の矯正治療では困難なのでミニインプラント使用、ミニインプラント埋入時に┗8埋伏親知らず抜歯→┏6根管治療、プロビジョナル装着、┏7の応急処置→┗7の圧下にしたがってできたスペースを利用して┏7のアップライト(倒れ込んだものを起こす)→起き上がった状態で┏6補綴ならびに┏7最終的なコンポジットレジン充填→治療終了。

患者さんは歯ブラシが行いにくく何年も何年も不快症状に悩んでいたのだが、当医院においての治療期間は概ね4ヶ月、それほど難易度も高くない。

術後
┏6部根管治療は根尖までの根管充填はできなかったが症状は完全に消失している。
補綴物は保険診療。
いずれ全顎的矯正治療に移行予定。
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