2017.11.25破折ファイル片除去

右上７部遠心根に破折ファイル片がある。
術前。

右上６部ならびに７部遠心根以外の根管充填は、除去したファイル片が再び迷入することを避けるため、GPとMTAにより事前に根管充填を行ってある。（全て保険外診療。）
臨床症状は全く無く、前医により１０年以上前の処置なので、除去する必要があるかどうか議論が分かれるところではある。
最終上部構造をオールセラミッククラウンで希望されたため、現状の説明を行い、決して無理はせず、除去可能なら除去行うという方針で治療開始した。
マイクロスコープと超音波器具を用いて１５分程度で除去できた。
除去ファイル片。

根管充填後。
２根のように見えるが、実はレッジであり、この部分で力がかかって破折したのだろう。
レッジ部分にもMTAが充填できている。

＊当医院ではマイクロスコープによるファイル等破折片除去は、保険診療では行っていません。
　臨床症状がないなら、無理に除去行う必要もありません。
　これはいくらマイクロスコープを用いようとも、除去には一定のリスクがあり、無理に除去を試み、かえって
　歯牙に穴を開けられ、余計に面倒な状態で来院されたケースにいくつも遭遇しています。
　場合によっては、外科的処置の方が有効な場合があります。
　詳しくはご相談下さい。