医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2017.11.14マイクロスコープ、CBCT、、、、、

先日、東京で大きなデンタルショーが行われ、知人がそこで見た各メーカーのマイクロスコープ、CBCTの導入についての意見を求められた。
近年、一部保険診療が認められてたため、日本は世界一の普及率らしいが、実情は非常に寒い。
マイクロスコープにしてもCBCTにしても、本当の高度な診療に耐えるものは非常に高価である。
実際それらの機器を使用しなくとも、使用したフリをして保険請求するのだから、別に高度で精度の高いものは必要ではなく、安価な物が売れるというのはこのような理由から。
高いから良いというものでもないのだが、、、、、。
このような医院は周辺の消耗品、例えば非常に細い縫合糸、器機、例えば非常に細い縫合糸を扱うための鉗子類、いずれも非常に高価、、、が全く売れないので直ぐ分かると、某業者が言っていた。
患者さんからすれば、マイクロスコープを使用しても大した拡大率で使用せず、フリだけをされていても全く分からない。
私も、通常は×4.5〜×8.0の機動性の高いヘッドルーペを使用し、×10〜×20必要な時だけマイクロスコープを使用する。

その知人は200〜300万程度のマイクロ導入する事を考えているらしいのだが、私に言わせればそのメーカーの物は精度はものすごく低く、細かな作業には適さない。
事実、私が使用しているマイクロスコープもデモしてみたらしいが、その性能差は歴然、無論価格差も歴然。
知人の医院は元々、保険診療中心の診療所なのだから、いったいどの部分でそのような高度な診療機器が必要なのか?それに単に診療機器を揃えるだけでは何の意味もなく、周辺の高価な診療器具を一式揃え、トレーニング行わないと全くムダ、、、、、儲かっていて単なる節税対策なら、もっと違うもの買ったら?
取りあえずはルーペでも買ってみたら?コレもピンきりなのだが、、、、と、言ってこの話は終了。

CBCTも、保険診療だけではとてもペイするシステムではないため、健康診断とか、ナントカカントカ理由をつけてのメニューを用意する歯科医院も多いと聞くし、必要もない撮影が色々理由を付けられて行われているとも聞く。
骨が薄いのでインプラントできないですね、と、できない事の証明のために医療機器を揃えるというのもお笑いであり、このような医院から転医されてこられるケースも一定数ある。確実に。

色々医療機器自慢の医院には、様々な大人の裏事情があることをお忘れなく。
ただし、歯科業界、様々な医療器械、マテリアルは日進月歩なので、絶えず情報収集、振り回されるのではなく良いものはドンドン取り入れるという姿勢は大事である。