医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2017.09.14腫れがとれない

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数年前、右下7部、他医院に数ヶ月通院するも腫れが取れないということで来院。
この写真は、当時デモ品のマイクロスコープを用いて撮影。
現在、当医院にある機種との性能差は雲泥。
治療自体は、よくあることだが、隔壁未形成、感染歯質取り残し、細部の清掃不足。
ムダな歯質削除が行われている。
丁寧に機械的、科学的洗浄を行うが、メチレンブルーにより染色、マイクロスコープで確認すると、破折線が確認できた。
この程度の治療はマイクロスコープが無ければできないと言うほどのものではない。
使いこなしてもいないマイクロスコープ、マイクロスコープと押しつけがましく言うのはお笑いだし、要注意。
マイクロスコープやCBCTを導入しても根管治療の成績は全く向上していないという報告もある。
エンドはエンド、複雑な根管を完璧に洗浄し、緊密に充填することなど元々不可能なのである。
一つ一つのステップを確実に行い、できるだけ予後の確率をあげようと地道な努力を行う分野であるので、
脚光を浴びない。悲しいけど。
ただし、どのようなリサーチなのか今ひとつ不透明な部分もあるが、個人的には上手く使えば有用な治療機器だと思うが。

清掃により腫れは消失したので保存可能と判断、根管充填後、破折線はMTAで補修、レジンコアを作製し、補綴治療行う。
患者さんはPFMCrによる治療を希望されたが、歯牙の状態に少々不安があるため、その時は保険のメタルクラウンにて処置。
術後、メインテナンスを行ってきたが、3年経過で何も問題ないため、今回、オールセラミッククラウンに変更。