医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2017.06.15なんだかなあ〜

飲食店や、喫茶店で隣の席の方が歯科治療について話をしている場面に遭遇することがある。
一定年齢以上の方の話題、悩みとして「歯」は大きな問題である。
しかし、この素人同士の話は殆どの場合ピント外れ、全くの間違いであることが多い。
別に他人の話に聞き耳を立てているわけでも、興味がある訳でもない。
関西のオバちゃんは声が大きのである。
先日も入れ歯でお困りの60代とおぼしき3人組女性(仮にA、B、Cとしよう)、3人共別の歯科医院(仮にX、Y、Zとしよう)に通院中なのだが、3人共本当はインプラント治療を行いたいのだが、
Aは治療のコストにおける選択肢でお悩み、すなわち現在使用中の義歯を安定させるためのインプラントにするか、もっと本数を増やして義歯から開放されるかのお悩みで、当然コスト的には10倍位の開きがあるが、まあ、これはXと相談して、メリット、デメリット共々よく考えられたらいいと思う。
インプラント+フルアーチCr-Br治療提案を行うのだから、その歯科医も一定以上の知識、技術、経験があるのだろう。

さて、B-Y、C−Zなのだが、患者ご自身はインプラント治療を行いたいのだが、骨がないから治療できないと言われたそうで、Bは、自分自身で色々調べたり、家族が通院中の全く別の歯科医院Wでは骨の移植で可能と言われたり、混乱模様である。
ここでB、C共通の昔からの友人Dの登場である。
この日以前、電話で歯科治療の話をB、Dが行ったらしいが、Dから、「骨の移植?そんなの聞いたこと無い、そんな怖い治療は危ないので止めといたほうがいい。入れ歯で十分。」と言われ、B、Cとも混乱、特にBはインプラント治療をあきらめ気味。
ただ、B、C曰く、Dは何でも人の話に知ったかぶりで首を突っ込むタイプではあるらしい。
この手の人よくいます。
年齢もっと低いとSNSで余計な情報を検証せず、いやできずに鵜呑みにして拡散すしたり、Face bookで、誰かれなく友達申請するようなタイプの人々・・・・・
無論、Dは歯科関係医療関係ではなく全くの素人である。
余計でおせっかいな話が第三者に機会損失を与えてしまい、法的にも問題あるかもしれないが、そんな意識は毛頭ないのだろう。
しかしながら、この様な人の程度の低い話を鵜呑みにしてしまうような人もいるのも事実。

本当によくある話である。

たった5分程度の話で、それぞれの口腔環境の詳細を知る由もないので、正確な判断は不可能であるし、
横から名刺でも出すような事もしないし、口も出さない。
元々、がつついた営業は大嫌いだし、やりたくもない。
今来院されている患者さんが第一である。

ITリテラシー低め、家族、友人関係からの情報収集力も乏しいと、本当によくあるパターンである。
特にDは、自分自身の無知ベースの価値観、知識(とは言えない)で他人を振り回す非常に害のある人物である。
何を根拠に言っているのか全く分からない。
実際、私も治療していて様々な相談があるが、治療に対する無知に加え、「他人に対するやっかみ、嫉妬、妬み」も混じってくるので話が非常にややこしくなる。
私は他人のプライベートには一切ノータッチというスタンス。

インプラント治療を手がける歯科医院は都市圏、地方でかなりの隔たりがあるが、概ね全体の50%、毎年一定数以上の処置を行っている歯科医院はその中の20%(私はインプラント各メーカーの埋入本数は京都府下で概ねベスト20以内には入っているらしい。数が全てでは無いが、年間数本〜10本のオペでは技術は維持できない。)、さらにインプラント治療に伴う複雑な治療、すなわち骨移植、マイクロスコープを用いた精密歯周外科などを行える歯科医院はさらに3%、すなわち歯科医院全体の3%程度と言われている。
無論、当医院では日常的であるが。

D>>>>>Y=Z、Dは論外、Y、Zは自分の知識不足、技術不足を反省し、自分は治療できないができる歯科医を紹介するなり、探してもらう様説明することが良心であり、自分が治療できない=治療自体できないという意識は明らかな間違いだが、ここにも歯科医のくだらないプライドや嫉妬が入る。
B、C共Aの通院している歯科医院X又はWに行くことが一番いいように思えるけど。

実際、当医院にもAのような方が来院され、それがきっかけでB、Cのような方も来院されるケースは非常に多い。
ついでにDも来院する場合もあるが、、、、、、、、まあ、口腔環境もぐちゃぐちゃなのだけれど治療には至らず、当医院への来院動機も全く不明、何しに来たの?状態で、こういったのに限って後々当医院のネガティブな話をA、B、Cにするような事もあるが、A、B、Cは私に「先生すいません、まあ、あの人はそういう人だから、気にしないで。」と恐縮されることもある。
怖い怖い。
A、B、Cに対してベストな治療ができればそれでよく、後はどうでもいい事。

なんだかなあ〜、と思う話は多い。
他人に振り回されず、しっかり自分で調べ、理解、納得、決断して頂きたいと思います。
別に歯科に限らず人生全般。