2017.06.02患者さんの治療に対する温度差の話
患者さんの歯科治療に対する要望、理解、意識の温度差は非常に大きい。
どのような商売にもはっきり客層というものが存在するが、歯科は言うに及ばず、医療全体にはっきり存在する。
友人の医師からも色々な話を聴き、興味深いが、医療たるもの、どのような人にも同じレベルの医療サービスが提供できればそれにこしたことはないが、それは理想論でしかない。
したがって、医院側もある程度ターゲットを絞り込まざるを得ないし、ルーズな患者に対して貴重な時間を割くことは出来ない。
私はルーズな患者に振り回され、当医院の真面目な患者さんに迷惑が及ぶことを一番嫌う。
もっともそのような患者に高度な治療要求はないので、もっと自身にマッチした医院を探した方がよい。
ある歯科医は、自分の医院には低い治療要求しか持たない患者しか来院しないので、自分自身も高度な知識と技術を有する必要もなく、日々ストレス溜まってイライラするが、チンタラ診察行っていればそれでいいと言っていたが、様々な条件が私の医院とは全く違うから、否定することはしないが、その考えは間違っていると思う。
投げやり的に多くの患者に合わせるのか、自分の診療理念、信念を具現化させて一部の患者に選んでもらえる医院を目指すのかの違いだと思うが、中々上手く機能せず、医院と患者のミスマッチが発生する。
私は無論後者である。
無医村でそんなこと言っいていたらヒンシュクだが、今は歯科医院など腐るほど存在するので、患者も選択肢増えるし、歯科医院も自身のカラーを出せるいい状況下であると私自身は思う。
保険診療は、提供される医療サービス、コストは全国一律、いや、コストに関しては0%〜30%で負担率が変わるので、同じサービスを受けていても値段が違うとは、無茶苦茶な料金体系なのだが、医療だからと皆んな文句言わないのかもしれないが、他の分野なら、確実にクレームの嵐だ。
しかも肝心の保険診療も、その各歯科医院における技術、知識、経験内容まで決して担保されたものではないし、そもそもの内容自体も数十年前のテクノロジーからほとんど進歩していないし、その事実すら国民はほとんど知らされていない。
リテラシーあれば、高度な診療情報の取得も可能だが、所詮は歯科医の知識と経験と腕前であり、
一定数の歯科医のむちゃな治療行為は、保険診療、保険外診療共々支払った医療コストに見合うものでは全くなく、トラブル続出の場合も多く、かえって評価を下げてしまっていることも否定できない。
表題からそれて、歯科医の温度差、格差の話になってしまったが、それぞれの組み合わせでお互いがWin&Winにはなれるし、逆はお互い時間と労力の無駄になる。