2017.05.29右上７部の痛み

術前。

他医院で治療するもいつまでたっても痛み、腫れが引かない、どんどん状況が悪化するとのことで来院。

マイクロスコープを用いるまでもなく、非常に複雑な根管形態をしていることが分かる。
上顎７なのだが、近心、遠心根とも２根管＋イスムスを伴ったトユ状根。
トータル５根管、珍しい。
イスムス内に汚染物があり、マイクロスコープ下で郭清、洗浄を繰り返したら、１０日後、２回目のアポイント時には自覚症状はかなり消失していた。
念のため再度洗浄行い、さらに１０日後、自覚症状がほぼ消失したため、根管充填を行った。
他医院において過去数回の根管治療（抜髄、感染根管、感染根管）を行っていたようで、根管口の破壊の疑いがあるため、今後、２〜３ヶ月経過観察、問題ないなら補綴治療へ移行。
口蓋根はこれ以上入らない。
歯内療法は最初の抜髄（初めての神経治療）でその歯牙の予後は決まると言っても過言でないし、何回も何回も再感染根管治療可能という訳ではないことを知るべき。
術後。

以前から、なぜか難治性？単に前医が難問にしているだけ？の歯内療法が多い・・・・・・。
まあ、チマチマ行う歯内療法が好きだったったりもするけれど・・・・・・。