医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2017.05.25Ni-Tiファイル

現在、根管治療には、Bortex Blue、RaCe、Protaper、Protaper gold(3/21までは日本未発売のため、保険診療では使用不可。)エンジンファイルをメインに使用している。
今まで何度か書いたが、昨今インプラントや審美歯科ばかりフォーカス当てられている日本の歯科であるが、根管治療は非常に大事である。
いい加減な根管治療の上に高価なオールセラミックスクラウンが装着されているのが現状である。
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様々なタイプのNi-Tiエンジンファイル。
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無論、各種ハンドタイプも併用している。
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専用のエンジンも必要。
1本のファイルで全ての治療が完結可能とか、様々な製品が、様々な謳い文句を掲げて販売されているが、要は好みの問題。
個人的にはBortex Blue、Protaper、RaCeが好みであるが、もはや旧世代のNi-Tiである。
新世代のProtaper Goldは、くにゃくにゃでどうも違和感ある。

しかし、Ni-Tiファイルの日本における普及率は欧米と比較して圧倒的に低い。
また、誰でも根管治療を簡単に行えるという間違った販売方法も行われてきた経緯も問題。
Ni-Tiは高価であるものの使用回数に限界があり、貧乏臭く使い続けると、金属疲労で根管内で破折を起こし、大変なことになる。
また、通常のファイルと比較して正確な手技が要求される部分もある。
根管充填も専用品を用意する必要もある。
無ければ無いで何とでもなるが、やはり根管治療を突き詰めてゆこうとするなら、マイクロスコープも必要である。
したがって、日本の根管治療に対する評価が低い現行保険制度下で、Ni-Tiを惜しげもなく使用し、専用周囲機器を用意することは不可能であり、心苦しい部分もあるが、当医院においても保険外診療分根管治療、もしくは上部構造補綴物が保険外診療の場合に限定させていただいている。
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NiTi fileで根管形成後、根管充填された歯牙。