医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2017.03.14下顎2は2根管が結構あるということ

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他医院において根管治療を行ったものの、痛みがとれなく来院。
下顎2は歯根は1本であるが、内部に2根管を有する場合が結構ある。
適切な治療が行われないと、当然予後は悪い。
案の定、左右2は2根管であったが、もう1根の探索すらされなかったようで、全くアンダーな根管充填剤を除去すると(これも緊密な充填が行われいなかったため、一塊でいとも簡単に除去できた。)、すぐ発見できた。
21┓┏12、4本とも根管治療をやり直している。
この写真からは分からないが、反対側の2も2根管。
歯牙の状況は決してよくないが、動揺度もそれほどではなく、この後確定歯周外科治療を行い、補綴に移行。
1┓は厳しいかも。

統計を熟知し、最初から2根管ありきで治療を行うか否かの差は大きい。
前医はマイクロスコープ完備とのことらしいが・・・・
日常的にマイクロスコープを用いていないと分からず、残念なケースに遭遇する。
医院の設備についてWebで自慢げに、熱く語る歯科医院も多いが、それら最新機器を用いてどのような治療を行っているのか、実例を示せる歯科医院は少ない。
最新機器は歯科医の能力を拡張してはくれるが、歯科医に変わって治療を勝手に行ってくれるものではない。
この辺り、残念ながら患者も、そして歯科医自身も分かっていない場合が多い。
歯科に限ったことではないらしいが。
昔々、講習会のお手伝いをしていた時、受講者から出る質問は、どのような機材を使用すれば良いのかという一点に集中する。
それは今も変わらないらしい。
治療の理論的裏付けを理解せずに治療を行っても、素人受けは良いかもしれないが、本当のところは・・・・・。
でも、弘法筆を選ばずというのもプロの世界には通じないので、難しい・・・・・。
歯牙形成はKavoのタービン、高速コントラ、このバーセット、マイクロスコープはZeissの一択、印象材は◯◯、コンポジットレジンは△△・・・・・言い出すとキリがない。