医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2017.01.16前歯部インプラントならびに審美補綴

前歯部の違和感にて来院。
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術前
診査すると21┛┗13全て不良な根管治療、ダウエルコアにて破折を起こしており、
保存不可能と判断した。
何箇所もフィステル(膿が出る通り道)が認められるが、フィステルが形成されているから大きな腫れ、痛みが出ないとも言えるので、患者さんの自覚症状に乏しい場合も多い。
患者さんとのお話の中で、2┛┗13、3本のインプラントにて、咬合、機能、審美回復を目指すこととなった。
抜歯周囲の骨の状態が物凄く悪く、形状も薄く、抜歯時とインプランと埋入時に骨移植を行ったが、それを覆う軟組織、歯肉の退縮も大きく、審美回復に時間を要した。
埋入位置も非常に苦労し、ベストな位置とは言い難いが、何とか上部構造でリカバリしている。
インプラント治療中、後、何回かに分けて歯肉、軟組織移植も行っている。
使用インプラントはBiomet 3i。
下顎前歯には部分矯正を行っている。
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術後半年
術直後、私の目から見ると歯肉形状が一部不自然に見え、表面を外科的に整形する方法をあるのだが、患者さんご自身は全く気にならない、これ以上の外科処置は避けたいとの意向を考え、そのまま歯肉の経年的熟成を見守ることとし、このままフォローアップしてゆく。

術後1年、懸念事項の歯肉は熟成し、形状も落ち着いた。
下顎前歯部の矯正治療は終了後保定状態であったものをいったん除去したが、歯牙の安定が得られないため、
補綴で対応することも考えたが、歯牙の削合が必要であり、再固定してある。