医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.12.14インプラントモーター入れ替え

インプラントを埋入するにあたっては、専用の力強いドリルが必要である。
歯を削るエアータービンはものすごい切削力があるように思われがちだが、高回転ではあるものの、トルクは非常に小さい。
なので、専用のモーターが必要となる。
今まで使用していたものも、20年近く問題なく使用してきたが(それほど昔からインプラント治療を手がけてきた実績があるということです。)、少々古くなってきたのと、現在、当医院では2メーカーの複数タイプのインプラントを使用しているので、その埋入プロトコルがそれぞれ違って毎回設定し直すのも面倒だし、術前のキャリブレーションも手間がかかるので(キャリブレーション行わない歯科医院も多いと聞くが。)、最新型に入れ替えた。
しかし、20年近くの技術的進歩はこれといってない。
水平、垂直マッピングできるように、ヘッドからレーザー光でも出るようにしたらいいのにとずっと言ってるのだが。
液晶パネルが付いているが、アホでも分かるように治療ステップの「絵」が出て来るが、うっとしいので、自分が使いやすいようにカスタマイズした。
当医院のエアタービン同様、ドイツKAVO社のものである。
歯牙切削器具では世界のトップブランドであり、このメーカーのもの無しで私の臨床は成り立たない。
咬合器も同社のものを使用しているが、また別の機会に。
何度も言うが、診療機械自慢は大嫌いだし、いくら高度な診療機械を導入しても才能も努力もない歯科医の能力を拡張できるものではない。
F1レースの通り、プロの世界は「弘法筆を選ばず」が通用しないのも事実であり、きちんとした道具を使用しないと、高い結果は出せないこともこれまた事実である。
納品、開封の儀。
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右側が新しく導入したインプラントモーター、左側は今まで使用してきたもの。
ハンドピースはおフランス製マイクロメガざあます。
オーディオマニアなら、昔、マイクロメガはターンテーブルを作っていたことをご存じの方もおられるかもしれない。
インプラント治療以外にも、歯周外科、口腔外科領域でも使用する。
早速使用したが、精密に、正確に、かつ、力強くドリリングできていい感じである。
ブレの無さはKavoならではのもの。