医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.12.22チタンメッシュプレート(サイナスリフト)

インプラント治療時に骨移植、骨造成を行う場合は多いが、
主に自家骨+人工骨(バイオス)と保護のために吸収性メンブレン、非吸収性メンブレンを用いる。
大きな骨移植、骨造成が必要な場合は、通常、吸収性メンブレンとピンなりスクリューを用いるのだが、部位の形態維持のためになるべく変形しない物を用いる必要がある場合、チタンメッシュプレートを用いる。
滅菌された状態でパックされ、移植部位の大きさ、形態に切って使用する。
様々なメーカーから販売されているが一長一短あり、少々使いにくくても使い慣れたものを用いることが多い。
京セラの新製品は、形態付与はいいが、撤去に苦労する。

術中レントゲン写真。
この様な状況では通常ラテラル法でサイナスリフトを行うが、今回、口腔前庭が非常に狭く、顎堤もほぼゼロ、また、開口量も小さいので、本来適応外であるがソケットリフトで行っている。
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術中。
本ケースは、インプラントカバースクリューのみでチタンメッシュプレートを保持している。
アンブレラテクニックといって、インプラントシーティング面より広くて薄いカバースクリューを用いる方法もあるが、
アストラインプラントシステムには適当なサイズのものがないので、今回はこの様な方法を選択した。
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撤去したチタンメッシュプレート。
上部に骨が盛り上がっている。
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術後テンポラリーシリンダーが入った状態。
2次オペ時に顎堤形成術、口腔前庭拡張も同時に行っている。
治癒を待ってから最終補綴物作製となる。
既に最終補綴物は装着され、6ヶ月経過している。