医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.10.20歯根端切除ならびに根管逆充填

上部構造は当医院において8年前に治療、他部位インプラント治療も含めメインテナンスを行っており、経過は良好であった。

突然、1┛部根尖部の腫脹にて来院、状況から判断して歯根破折を疑った。

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術前写真。
レントゲン写真にはメインテナンス中には写っていなかった根尖陰影が認められる。
マイクロスコープ下での処置中、わずかな破折線が見られたがMTAによる根管逆充填を行った。
念のため反対側の歯根も確認したが、特に問題はなかったので、何も行っていない。
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術直後。
肉芽組織を完全除去したので、レントゲン状の影は濃くなっている。
空洞には何も充填せず、空洞の形態が骨再生に少し不利な形状だったので、表面に念のため吸収性のメンブレンを設置した。
通常は何もしなくてもよい。
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術後6ヶ月。
骨の再生を確認するため、写真のコントラストを上げてある。
症状は消失、根尖部に骨ができているため、将来的な予後には疑問があるが、このまま経過観察とする。
この様な処置が出来なければ・・・・いきなり抜歯となり、インプラント治療?ブリッジ治療しましょうか?というような話になりがちである。