医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

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  • とことん付きあおうか、第5弾 週刊ポスト「やってはいけない歯科治療」

2016.08.01とことん付きあおうか、第5弾 週刊ポスト「やってはいけない歯科治療」

第5弾だそうである。
先日の電話だと第6弾まであるそうな。
歯科治療の3つの大前提・・・・・保険診療の大前提と今日的位置づけは世界的に見てお粗末な部分がある事、歯科医も患者もピンきりである事を、もっと明確にしない状況で論戦を張っても全く無意味である。
大部分が旧態然とした保険診療のみでベストな治療はできないし、歯科医と患者は二人三脚なのだが、歯科医の学術的、技術的、経験値もピンきり、患者も非常に理解深く協力的な方から、ルーズで理解に乏しく非協力的な人までピンきり。
当たり前だが、ピンとピン、きりときりとの組み合わせでは、得られる結果は全く違うものとなる。
何も行わないほうがマシという事もある。
歯科医は日々研鑽し、ベストな治療を心がける、患者は自分の状態をよく理解し、治療に協力的になる、当たり前のようなことが実は非常に曖昧である。
そして、歯科にかぎらず、医療には絶対というものはない。
機械の故障のようにマニュアル的、教科書的に進行することはまずない。
ケース、ケースに応じて、いかに対応できるかが重要であるし、そうしようとするなら、治療オプションの多さ、引き出しの多さ、常に基本に戻る忠実さ、慎重さ、そして経験が重要なのである。
したがって、一般論を振りかざしても、これまた何の意味もないということも考える必要がある。

全て歯科に限ったことではなく、医療全体の問題なのだが。

さてさて、
・感染症の話は本当だ。
 ちょっと気の利いた医院なら、雑誌に記載されているオートクレーブではなく、より性能の高い滅菌はケミクレーブ(アルコール高温高圧滅菌器)、ガス滅菌器設置、ディスポ器機の使用は当たり前だが、メスの替刃、縫合糸などのディ
 スポ器機の使い回しも多いと聞く。
 究極、失敗インプラントの使い回しは大きな問題となった。
 歯周外科治療を多く行い歯科医だと、術中に何本ものメスを用意し、少しでも切れ味が悪くなったら交換は常識だが。
 そうしないと繊細なオペはできなし、マイクロサージェリーなどは一部眼科用の機材も用いるのだが、
 ちょっと骨に当たっただけでも切れなくなる。
・感染差別の話は本当かなと思う。
 少なくとも私は、患者が問診票を正しく正確に、正直に記載されているとは思っていないし、事実そのような事態もあ
 るので、最初から想定して対応している。
 自分の全身状況、服用中の薬など曖昧な人が多いのには驚くことがある。
 記載のように患者自信が自分の状況を最初から申告しないということは、様々な要因があって分からないでもないが、
 患者自身にも未必の故意があると言われても仕方がない。
 最悪、治療がうまくいかないことも考えられ、自分が損をするだけなのに。
 最初から様々なことを想定して対応すべきである。
 しかし、過剰に反応する必要は全く無い。
 通常、口腔内経由の感染力はあまり強くないので。
 話変わるが、むかしむかし勤務医時代の時、口腔内に陰毛が残っていた女性がいたが、未だに謎である。
・当院の場合、
 薬剤+水洗⇒薬剤+超音波洗浄⇒滅菌パックに封入後ケミクレーブ、ディスポは一回限りの使用である。
 診療ユニットは、消毒の概念とシステムが古くから確立されているSirona(ドイツ・旧シーメンスグループ)、タービ
 ンはKavo(ドイツ、シロナのユニットにカボの切削器具を装備していることから、私のこだわりが強い事が分かる人に
 は分かる。わからない人には一生分からない。タービン1本10万とか書いてるが、Kavoのものはそんなに安くなく、
 安モンと一緒にされるのは迷惑。)
・都合の悪い事は圧力がかかったり、無かったことのするのはどこの業界でもだろう。
 色々言っても、メディアも同じ。
 しかし、やってはいけない歯科治療の内容から、だんだんピントがズレてきている感が強いな。
 もっと大事なことあるだろうに。
 もっともこのBlogも趣旨からズレてるが、反応は大きいので関心はあるのだろう。
 素人がちょろちょろっとその辺で取材したところで、もはや限界か?
 義務教育レベルの数学知識で、フェルマーの定理の取材をしても、適当な事言われていても真偽の程の判断はつかず、
 本質は何も分からないようなもの。
 

本号別記事ではエビの尻尾はゴキブリの羽の成分と同じと書かれてるが、甲殻類、昆虫の体を構成する物質の一つはキトサンなので、少し知識があれば当たり前の話であるが、知識が無いと「ウエッ!」となる。
効果の程は知らないが、キトサンのサプリまである。
水素水の話もね。

それを言いだせば、口腔清掃状況の悪い人の口腔環境は、成分的には口中ウンコまみれと同じだよ。
そんな状態で子供にごはんあげたり、キスしたり・・・・!
なので滅菌は大事なのである。

繰り返すけれど、このBlogにおいて特定の雑誌を批判しようとか、義憤に駆られてなどと高尚な志は私には一切無い。
正しいことは正しい、間違っていることは間違っている、特に私の患者さんに正しい情報のみ伝えたいだけであり、
このBlogを観てぜひとも当医院に来てくださいと言うつもりも毛頭ないし、それ以上の興味も関心も全く無い。

世界基準以上の、エビデンスある治療を可及的丁寧にじっくり、日々淡々と行っているだけである。