2016.07.29週刊ポストの件・・・

マクドが近くにあるせいか、はたまたポケストップにルアーモジュールを豪快に入れる親切な人がいるからか、医院長室で結構レアもんゲットの毎日である。
まだまだ道のりは遠いが。

さて、本当か嘘か分からないけれど、その週間ポスト関係の取材チームと称する会社（敢えて名前は出さないが、少なくともその名前の会社は実在するが、◯◯社の△△の下で働いていると言っても、「消防署の方から来ました。」と同じ類の話かもしれぬ。頭からそんな話を信じるほど純情ではないし、そのような歳でもない。職業柄猜疑心強いし、疑り深い。電話してくるなら、少なくとも診療時間を避け、発音明瞭で正確な会社名、氏名、所属、役職をきちっと伝えるべき。この時点で私的にはアウト。）から連絡があった。
第６弾まで出るので私に取材をしたいと。
第６弾までと言っている時点である程度信憑性もあろうが、本当のところは分からないし、興味もない。
このような話に乗っかって売名しようとも思わないし、そんなヒマもない。
今までの経緯から、低次元の堂々巡り的話になる事も予測される。
ハッキリ書くが、下手にメディアに露出すると様々な人がやってきて、非常に困る。
このBlogの内容に本当に興味を持ったのかも知れないし、よくありがちな取材協力という名目で逆に金をせしめることが目的かもしれない。
以前にも書いた、自分で金を払って掲載してもらう「日本の名医・・・」云々の例もある。
別に週間ポストに対してネガティブキャンペーン張っているわけではない。
正しいことは正しい、間違っている事は間違っていると述べているだけであり、正しい情報はどんどん公開すべきであり、カオスな歯科業界に風穴を開けられるなら、そういう部分ではドンドンやれと思う。
しかしね、ニュースソースをただの市井の開業医に求めている時点でおかしいので、お断りさせていただいた。
もっと公的、例えば大学とか（大学は大学で問題ある場合もあるのだが。）、日本を代表する臨床家（これも、実力もないのに、ただの売名、営業に走るタレント士業同様の輩も多くて問題。）など、もっと第３者的、公正な意見を求めるべきであるが、そのようなアプローチはあまりない。

このBlogにおいての症例解説は、当医院において日常的、ごく普通に行っていることである。
今まで学んだ、そして今も学び続けている最先端の学術、技術、経験を用い、可能な限り丁寧に行っているごく普通の治療である。少なくとも私にとっては。
一部の、日常診療は大した事はやっていないのに、外向けの診療はガンバルということでは全くない。
医院の経営が思わしくないため、日頃の診療でネタを作って講演会に忙しいということでもない。
いずれもやればできるポテンシャルを有しているのだから、何も出来ない歯科医よりはよっぽどマシなのではあるが。
このBlogの内容が難しいとの話もある。
残念ながら、歯科医にも理解できなこともあると思うので、一般の方には尚更であるのだが、それは本当に興味を持ったなら、調べてでも読んでもらいたい。
ipadを、スティーブ・ジョブズはそのような思いから作ったと聞く。
私もTVを見ながら、PCを操作しながらそのように使っている。
上から目線と言われても結構、親切が全てに優先するということはない。

保険診療の実態云々を言う前に、もっと大前提、その保険診療の大部分が３０〜４０年以上、ほぼ何の進歩もないという事をもっとよく理解すべきである。
アポロ計画全てのコンピューターよりスマホ１台の方が性能高いほど世の中が進歩しているのにである。
歯科に限らず、医科においても、保険診療においては、世界的にスタンダードな治療方法や薬剤が使用できない場合も多々あり、それらに満足できない患者は、コスト、労力は遥かにかかるものの、別の選択を自ら行っている事にもっと冷静に目を向けるべきである。
大前提の基盤が脆弱なのに、その上の理論武装など全くありえないし、信憑性を大いに欠ける。

敢えて書かしていただくが、私の医院では治療の大部分が保険外診療であるが、これは保険診療を行わないという意味ではないし、高価な保険外診療に熱心に誘導しているというわけでもない。
自分で言うのも何だが、商売気はあまりないし、治療内容を良く理解せず、できず、無理して高額な治療を行っても、後々ロクな事ないので止めといたほうがよいと常々考えている。
単に、意識レベルの高い患者さんに多く来ていただいているということだけである。
これも以前に書いたが、「保険で良い治療を。」と言う歯科医自身、その家族が歯科治療する場合、それじゃ保険診療するのですね？という話であり、キレイ事が多すぎる。

それだけ歯科医師過剰だという事だが、本質で勝負せず、表面上の事で患者に媚売って客集めしているのが、今の歯科業界だという事をもっとよく知るべきである。
政治というものを体系的に学んだわけでも、実務があるわけでもなく、単なる知名度だけで立候補し、実力も、具体的政策もないくせに、衆愚政治のごとく実現困難な御機嫌取りの内容を垂れ流し、不幸にも当選してから無様に醜態晒す政治家と同じだが、それを選んだ国民にも問題あるということ。
小学生の時、生徒会長に立候補した生徒が、僕が当選したら天井を全部取り払って青空教室にしますと言って当選した事と次元は同じ。
子供心にアホかと思ったが。
無論、公約は実現しない。当たり前だが。
都知事選どうなることやら。まあ、あのオバさんだろうが。

自分の患者さんからの質問もあるし、第６弾まであるのなら、当分お付き合いはしようと思うけれど。