医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.06.16歯ぎしりとナイトガード

人は大なり小なり就寝時、起床時を問わず、歯ぎしり(広義の意味での)をする。
歯ぎしりの原因は様々で、不明な場合も多い。
以前に他医院において全額治療をコストをかけて行ったものの、破損が頻繁に起き、最終的に無茶苦茶になって来院されたケースがある。
歯ぎしりを甘くみてはいけない。
歯ぎしりをなめてはいけない。
前医では歯ぎしりや、ナイトガードの話は一切出なかったらしい。
歯科医も、歯ぎしりを予測する臨床所見を見ていない場合も多く、理解していなことも多い。これは歯科医の問題。
逆に、強い歯ぎしりがあるので、ナイトガードの装着を指示されていたにも関わらず、実行せず、ボロボロになって来院されたケースもある。
当医院でもいくら行っても実行しなくて、問題出るケースが僅かではあるがある。
これは、ハッキリ言うが、自業自得であり、責任は一切持てない。


いくら歯科医が咬合治療を頑張ろうにも、歯ぎしり(パラファンクション)を完全にコントロール下に置くことは困難だ。
咬合調整(補綴も含む)、矯正治療等を行い、咬合の再構成を行うことで消失、もしくは減少するすケースもあるにはある。
歯ぎしりが起きると、歯牙の摩耗、補綴物の破損、歯周病の増悪、顎関節への負担、痛み、開口障害、知覚過敏・・・・様々な問題が発生する。
そこで、歯科疾患の問題を一つ一つ解決してゆき、最終的にコントロール困難な歯ぎしりに対して、当医院ではナイトガード(マウスピース、スプリント)を使用することが多い。
当然治療過程において、プロヴィジョナルクラウン、テンポラリークラウンの状態を観察している。
現実的、効果的で、一番簡単な方法だ。
状況により、幾つかのタイプがある。
こればかりは自分自身も使用しているので、本で読んだ、講習会で聞いたということではなく、実体験を共なっている。
最初、自分が歯ぎしりしているか半信半疑、または、全くしていないと言い切る方でも、ある程度の期間装着してもらうと、見る見るナイトガードに特定の方向に、法則性をもった傷がついて行くのをみると、ようやく認識される方もいる。
しかしながら、、このマウスピースを簡単に考えている患者もおられ、装着が曖昧になり、問題が発生する場合があるのだが、持病が有り本来確実に服用すべき薬を服用せずに体調が悪化しても、それは患者自身の責任であるのと同じく、
どうすることもできない。
高いコストをかけて複雑な治療を行おうにも、いいかげんな事になってしまうと、悲惨なことになる。
別にお金と時間はいくらでもあるというなら、それ以上何も言わないが、正直、やり直しは面倒だし釈然としない。