医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

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2016.06.014月からの保険診療、第一小臼歯硬質レジン前装冠についてのその後

色々問い合わせも多く、関心は高いようであるが理解不足、誤解も多い。
しかしながらブリッジの支台歯でしか認められず、適応範囲が狭く、実際に応用となるケースは今のところ、当医院においてはほぼなく、画期的な治療ではない。
ブリッジではなく、1本だけの補綴(単冠)は硬質レジン冠(金属による裏打ちのないもの、CAD/CAM含む)に限られるが、ロンゲスタビリティ、耐久性には疑問も多く、裏を返せばこの部分に硬質レジン前装冠が保険適応とならないことは、穿った見方をすれば、それを見越してのことかもしれない。
レジンはやはりレジンであり、ハイブリッドといえども、ポーセレンと比較しての長期的な審美性、耐久性について全くアドバンテージはない。
状況は違うが、インビザライン矯正を行っている方の経過観察していると、レジン部分の消耗、変色が激しいことからも理解できる。
保険診療においては大臼歯においても、本年4月から、金属アレルギーがある場合のみ硬質レジン冠の使用が認められているのだが、果たしてどの程度の需要があるのか。

患者さんも安易に飛びつかず、なぜそのようなシステムになっているのかよく考え、よく説明を受けられることをお勧めする。
そうでないと、本当はそうでないにもかかわらず、歯科金属アレルギーと思い込んでいる方(ちょくちょくおられます・・・)は、カモネギですな。
もっとも、歯科金属アレルギーという証明が必要なのだけれど。
いずれにせよ、長年の夢が叶う画期的な治療が導入された、というような事では決してない。