医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.05.12インプラントメーカーの日本国内シェア

現在、世界には200社を超えるインプラントメーカーが存在し、日本へは厚生労働省認可としては約30社のものが認められている。
それ以外は歯科医の個人責任による個人輸入。
正直、よく分からない某国メーカーや、いつのまにか撤退、倒産、消滅していて、アフターケアが不可能になるものや、中には劣悪な製品ゆえの長期安定性に欠けるものも存在する。
ただし、世界的な知名度、シェアを有していても、日本では全く無名であるものや、逆に、日本では知名度、シェア共に高くとも世界的には全く無名なものもあり、シェア順位が高いほうが優れているということでは全く無い。
この辺りは誤解なきよう。
これは営業戦略で無茶なディスカウントしたり、色々な方法をとっているメーカーも多いので・・・・・
インプラント治療を行おうと考えられる場合、その歯科医院がどこのインプラントメーカーのものを使用しているのか確認されたほうがいいです。
上部構造まで含めて◯◯万円との宣伝があるが、いったいどのようなインプラントシステムを使用しているのか・・・
非常に安いコストでは、とてもとても一流メーカー品は使用できない。
中には、ホームセンターで販売されているネジの方がいいようなものもあるが、概ね、一流メーカーのものはコストがかさんで申し訳ないけれど、そこは、患者さん自身のプライオリティが品質、安心に置くか、単にコストに置くかの問題。

私も今まで、どこのインプラントメーカーのものを使用しているのか、尋ねられたことは一度もない。
もっとも、医院内掲示、Official Web Site、そして治療計画書に使用システムを明記しているので、既にご存知なのかもしれないが。

Dentwave.comの2015年に発刊されたデータベースで、信頼性は高いと思う。
2015年度以降、会社の合併、再編があり、その分は修正済。

*印は当医院対応インプラントシステム
一つのメーカーで複数ブランドのインプラント取扱がある場合は合算。
歯科医の個人輸入によるものは含まず、あくまでも厚労省認可、統計可能なインプラントのみであり、グレーゾーンインプラントについては野放し状態であり、正確な統計はない。

(国内)
1位  ノーベル   (ブローネマルク・スウェーデン)  19.30%
2位 *ストローマン (ITI・スイス)             18.60%
3位 *ジンマーバイオメット3i   (アメリカ)       12.80%
4位 *デンツプライシロナ(デンツプライは歯科商社、*アストラ(スウェーデン),アンキロス、ザイブのトータル)
                                12.50%
5位 京セラ (日本)         8.10%


6位 アドバンス(AQB)(日本)              5.70%
7位 プラトン (日本)                5.70%
8位   GC (日本)          2.70%
9位   オステム (韓国)         2.40%
10位  カイマンデンタル   2.40%
11位  アルタデント・インプラテックス  2.00%
12位  モリタ・バイコン  1.70%
13位  日本ピストンリング      0.70%
14位  山八歯材 0.70%
その他 ????             4.70% 

日本においては、結局、上位5社で7割以上のシェアがある。
しかしながら、一番肝心なものはインプラントシステムではなく、それを使いこなす知識、技術、経験である。
稚拙な技術、知識不足で一流インプラントシステムを用いるなら、そこそこのインプラントシステムを用いて熟達者が行う方がはるかに良好な予後が保証されるというもの。
インプラントシステムが使い手を選び、待っているというところ。
この辺りが難しいところでもある。