2016.04.17本、「一流患者と三流患者・・・・」・補足
先日のアクセスはかなりあり、関心あるのだと思う。
しかし、歯科治療的には少し補足も必要なので記します。
・決して保険外診療、高額治療をお薦めしているというわけではないこと。
歯科治療においては、代替治療、胡散臭い治療〜日本的標準治療(保険診療、ただし、世界的標準治療、最先端治療
には程遠い)〜世界的標準治療〜世界的先端治療、まで様々ある。
患者さんが自分の治療ゴールに応じたもの選択すれば良いし、理にかなった治療なら、こちらもベストで望みます。
・セカンドオピニオンも要注意。
最先端の治療を行っている医院をまず受診し、その後に???な医院のセカンドオピニオン受けても何の意味も
ない。
それと、セカンドオピニオンは自分に都合のいい治療を提案してくれる医院がいいという訳ではない。
あくまでもエビデンスベースでのオプション提示という事だが、残念ながらそうそう画期的な治療オプションが
無限にあるわけではない。
「あれは嫌だ、これは嫌だ、ああしろ、こうしろ。」と無理難題言われても、医学的常識を超えては不可能。
その様な要望に"適当"に応えることが、医学的にも正しいとか親切だとか、少なくとも私は思わないし、行わない。
危篤状態であるにも関わらず、明日から旅行行きたいとか言われて、無理なものは無理という一線は、
どんな場合にも必ずある。
視野狭く、意固地になっていても損するのはあなた自身です。
・ネットで色々調べると、余計に混乱することもあるということ。
ネット使用にはやはりスキルが要る。リテラシーが低いと結局おかしな情報を掴まされるはめになる。
何でもかんでも疑うことも良くないが、玉石混交の情報から取捨選択する力が必要。
ポータルサイト、口コミサイトなども自作自演も多く、あてにはできない。
可能な限り、学術サイトから情報収集されることをお薦めする。
専門書など購入もひとつの手段。
学生向けのものは比較的簡単に書かれているものもあるのでお薦めです。
でも、肩書を持った、有名な医師が、独自解釈の統計を振りかざして、独自の理論を展開し、
出版した本がベストセラーになり、患者が振り回され、不幸な結果になるということもよくあることです。
がん放置とか・・・・
ゼノンのパラドックスというのがある。
一見、理にかなって入るのだが、何かおかしい。
そもそもの大前提がおかしいのだが、少しの数学的知識もなく、理論的に証明できないと真に受けてしまう。
こんなに単純な話ではないのだが、根幹は全く同じ。
オスプレイは危険な航空機だと言われているが、実際は他の軍用機、某大手航空会社と比較して、圧倒的に事故発生
率は低いとか、自動車の燃費も実用燃費はJC08とは程遠いことなど、数字がよく読めない人々が振り回されている。
・一応まっとうと言えるようなメディアも信用できない場合あり。
よく大手メディアが、歯科に限らず、以下において日本の名医などの紹介しているが、中には???な人もいるので
信用出来ない場合もあり。
出版物の中には、掲載料取っているものもあり、単なるビジネスのものもあるので要注意。
ちょっと落ち目のタレントとの対談とか。
自分で金出して、自分は名医というようなこと、少なくとも私にはできません。
・正直な話をしていただきたいという事。
分からないとたかをくくっているのか、平気で嘘やいいかげんなこと、その場しのぎ的なを事を言う患者がいる。
そのような方には対応できない。
過去の流れは見れば分かります。