医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

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  • 骨再生療法・・・・と言えるほどのものではないですが

2016.04.06骨再生療法・・・・と言えるほどのものではないですが

前回の続き。
以前にもご紹介した症例である。
余計なことを行わなくとも、的確な診断、手技でここまで回復できます。

術前。
右下6は歯根破折起こしている。
右下5近心部歯槽骨の吸収が見られる。
DSC_5435.JPG
ブリッジ治療によるオーバーロードを回復させるため、患者さんとの相談の上、インプラント治療を行った。
術後。
DSC_5434.JPG
DSC_5430.JPG
インプラント治療には何の問題もない事は当たり前として、右下5部近心歯槽骨回復が著しい。
本症例は、その歯槽骨欠損状況から(外傷によると思われる)、骨移植、GBR等、複雑な処置は一切行っておらず、単にOpen flap curettage+Bone countering行ったのみ。
軽度なら、積極的に介入するのではなく、患者さんの持つ自己再生能力を引き出すような治療を行えば良い。
ああ、決して怪しげな治療を推奨している訳ではないので、念のため。そのようなものは大嫌いだし、特にライセンス所持者が提唱するなら犯罪だと常々思っている。
脱線するけど、遠隔気功療法というものがあるそうだ。
歯も治していただきたいものである。

骨吸収形態が複雑、欠損部分が大きいとなると移植も必要となるのだが、
ドナーサイトには限界があるので、ここはやはり自分の細胞培養して移植できる技術の確立が早急に欲しいところ。