医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.04.15歯並び

矯正治療をご希望で来院される方の主訴は、歯並びが悪いからキレイにしたいということが主である。
そもそも歯並びとは何か?
定義付けは難しいのだが、上下左右全ての歯牙がきちんと噛み合い、見た目もキレイということであろう。
しかしながら、多くの患者さんは見た目をキレイにという事がメインになる。
これは致し方のないことだが、いくらキレイになっても、全ての歯牙がきちんと噛み合って機能しなければ、何の意味もなく、そのような咬合が確立されていない矯正は時間とともに崩壊する。
ちょっと専門的にしかし、大雑把に言うと、臼歯部における前後左右的バーティカルストップが強固に確立され、その状態から側方運動させた場合、アンテリアトゥースには、臼歯部への側方干渉がないように離開できるようなアンテリアガイダンスが付与されていること。静止時には臼歯部よりは若干のライトコンタクトによるバーティカルストップが確立されていること。
無論スタティック、ダイナミックオクルージョン時に顎関節、周囲筋組織に無理な負荷がかからない状態であること、
とでも言えようか。
したがって、咬合をよく理解していない矯正治療は身体に対して悪影響以外何も与えないし、現に過去にそのような矯正治療を行なって後戻りしているケースに時々出会う。
無論、メインテナンスもされていないし、リテーナーの装着もないので、一概に全て矯正歯科医のせいとも言えないが。