医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.04.05インプラント+歯周外科処置

今回はインプラントの話ではなく、簡単な歯周外科処置の話。
単純に歯周病というわけではなく、咬合も関係してこのような状態になっていると推測。
DSC_5180.JPG
右下5近心部の骨欠損への対応を、インプラント埋入時に行った。
初期治療後のプロービング値は同エリアのみ6mm。
中等度以上の歯周病に罹患している場合の歯周外科処置は、インプラント治療と同時に行うべきではないと考えるが(感染の確率が高くなるので、ルートプレーニング等初期治療→再評価→確定歯周外科処置→再評価・・・)、今回はルートプレーニング後の再評価後比較的早い段階で処置している。
内容的には人工骨の補填、エムドゲイン、メンブレン等は一切使用せず、その骨欠損の状態から、簡単な歯周外科処置、歯根面のルートプレーニングならびに骨欠損内部の郭清を行ったのみ。
逆に言えば、人工骨の補填、エムドゲイン等の余計な処置は特別な場合以外一切必要ない。
おまじないのEDTA処理はよく行うが・・・
気休めとか、治療費用の追加請求したいのなら知らないが。
現に、一般的にメンブレンはゴアテックス製の物を使用することが多いのだが、その研究課程ではアルミのビール缶を切り取って使用しても成功したそうである。(海外での動物実験例)
術後5ヶ月。
DSC_5179.JPG
インプラント部にはPFMCr最終補綴物装着(仮着中)。
右下5近心の骨欠損プロービング値も2mmであり、レントゲン所見も正常化しつつある。
写真撮影の角度にもよるが、アストラインプラントのシーティングサーフェース周囲への骨添加も認められる。
歯周病、咬合の問題を解決せず、安直にブリッジ処置行うと、この様な状態の歯牙はあっというま、2〜3年でアウトになり、2〜3本のインプラント治療しましょうか、というような話になりがち・・・その方が儲かるか!?