医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.03.24器用、不器用

歯科医は手先が器用でなければならない。
ある意味当たり前である。
患者さんは歯科医はみんな器用と思っているかもしれない。
しかしながら、現実には手先が不器用な歯科医もいる。
某歯科医院で、違法なのであるが、抜歯を歯科衛生士に行わせていた歯科医は、歯科衛生士の方手際がいいと評判だったそうである。
大学受験時面接時に、志望動機として子供の頃から自分は手先が器用だから志望したという学生がいる。
しかし、これも大きな間違い、勘違い。
そもそも、全ての治療は科学的根拠に裏付けされたものであるから、器用、不器用が通じる世界ではない。
我々はプロフェッショナルなのだから、先天的にどうしようもなく不器用ならいざしらず、少々不器用でも理論だったトレーニングと努力で克服することは可能。
また、技術レベルを維持するには一定数、数をこなすのも大事だし、何とかの一つ覚えで、術式通りで自分で考えないのはダメである。
スタッフにいつも言っていることであるが、丁寧と遅い、早いと雑は次元の違うものである。
特に手術関係は丁寧に早く行わないと、その予後に大きな差が出る。
そんなことより、知識、経験、技術は言うに及ばず、センスと治療の着地点からどれだけ妥協を排除するか、できるのかということの方がはるかに大事なのであるが、こればかりは努力でどうなるものでもない。
患者さんにはなかなか分かりづらい部分でもあり、結果も時間が経過しないと出てこない部分でもあるが、
比較的短期間で問題が次から次へと再発するのは、やはりおかしいです。